キヤノンメディカルシステムズ、PSP、エムスリーAIの3社が医療AI推進に向け業務提携締結

2024.04.04

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社:栃木県大田原市 代表取締役社長:瀧口 登志夫氏)は、PSP株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:依田 佳久氏、以下「PSP」)およびエムスリーAI株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:杉原 賢一氏、以下「エムスリーAI」)と、医療AIを活用したヘルスケアIT事業の協業において業務提携することに合意した。
 キヤノンメディカルシステムズが得意とする「AI解析技術」や「3D処理技術」のライセンスをPSPが有する読影用の「DICOMビューアーソフトウェア」に提供する。さらにPSPとエムスリーAIが共同で推進している医療AIプラットフォーム事業について、キヤノンメディカルシステムズが販売連携する。

 キヤノンメディカルシステムズは、ディープラーニングを用いて開発した画像処理技術をCTやMRIなどにいち早く搭載し、より確度の高い診断をサポートする画像診断装置に強みを持つ。さらに「AI解析技術」や「3D処理技術」などのヘルスケアITテクノロジーを活用し、画像診断装置で撮影した画像を付加価値の高い、診断しやすい情報として提供することで、医師の診断や診療の支援をしている。
 キヤノンメディカルシステムズとPSPは、2022年4月にヘルスケアITソリューション事業での協業を開始し、キヤノンメディカルシステムズの「読影支援ソリューション」やPSPの「DICOMビューアーソフトウェア」、「クラウドPACS」(医用画像管理システム)などの製品について相互供給を行ってきた。
 今回は、その連携を拡大し、キヤノンメディカルシステムズの「AI解析技術」や「3D処理技術」をPSPの「DICOMビューアーソフトウェア」で活用することが可能となる。加えて、エムスリーAIの医療AIソリューションをキヤノンメディカルシステムズからお客様に提案できることで、多様なAIを利用できる一貫した読影ワークフローを実現する。診断のさらなる効率化を支援し、画像診断における読影品質の向上および、AIを活用した最適な読影環境を提供する。

 国内の医療を取り巻く環境は、高齢化による疾病構造の変化、医師不足、依然続く新型コロナ感染症対策など、厳しさを増している。さらに2024年4月より、医師の働き方改革が施行され、医療現場ではより一層の効率化が求められるようになった。医療現場に山積する課題を解決するために今回の業務提携により、3社の強みを活かし、医療現場のDX化を推進することで画像診断医の業務効率を向上させ、より最適な読影支援ソリューションを提供していく。

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