キヤノンメディカルシステムズとPSP、ヘルスケアITソリューション事業で協業

2022.04.12

 キヤノンメディカルシステムズ株式会社(本社︓栃木県大田原市 代表取締役社長︓瀧口 登志夫 以下キヤノンメディカル)とPSP株式会社(本社︓東京都港区 代表取締役社長︓依田 佳久 、以下 PSP)は、国内医療施設向けのヘルスケアITソリューションにおいて協業に向けた基本合意を締結した。
 今回の提携により、キヤノンメディカルが有する「AI解析技術」や「3D処理技術」と、PSPが有する「読影用ビューアーソフトウェア」や「医療情報クラウドPACS」を組み合わせることで、画像診断医の業務効率を向上させ、より最適な読影支援ソリューションを提供していく予定だ。
 両社はお互いの技術、製品を相互供給し、画像診断における読影品質の向上と効率化に貢献するだろう。

キヤノンメディカルが取り扱うPSP製品

• 読影用ビューアーソフトウェア EV Insite R
• 医療クラウドPACS NOBORI

PSPが取り扱うキヤノンメディカル製品

• 読影支援ソリューションAbierto Reading Support Solution
( Automation Platform, Findings Workflow、解析アプリケーション)

 キヤノンメディカルはCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置をコアビジネスに、医用画像処理ワークステーション、医療情報統合管理システム等ヘルスケアITソリューションを提供し、画像診断領域の効率の高い医療の提供を支援している。
 PSPはPACS(医用画像管理システム)、RIS(放射線情報システム)、PHR(パーソナルヘルスレコード)などのシステム開発・販売・保守を行うヘルスケアITソリューションベンダである。30年以上の知識と経験をもとに、常にユーザーに寄り添ったソリューション提供を目指している。

 キヤノンメディカルとPSPは継続して、協業のシナジーを高め、医療現場のさらなる効率化を実現する医療ITソリューションを提供する予定である。

製品紹介

◆画像診断システム 読影用ビューアーソフトウェア EV Insite R 【PSP製品】

読影用ビューアーソフトウェア「EV Insite R」は、一貫した操作性と効率化された手順、豊富なカスタマイズ設定機能により、先生方一人ひとりの手に、目に、感覚に馴染むビューアーである。毎日の読影作業はもちろんのこと、研究、カンファレンスやインフォームドコンセントまで様々な場面で使用でき、画像参照だけに留まらないソリューションが魅力。

◆医療情報クラウドPACS NOBORI 【PSP製品】

医療情報クラウドPACS「NOBORI」は全国1100以上の施設で導入されており、クラウドPACS市場シェアNo.1(注1)のPACSである。大容量の医療データは、必要な時にいつでも参照・共有・利用でき、国内複数のデータセンターにて暗号化や秘密分散処理するなど、安全な形でお預かりしている。システムはデータセンター経由で常時監視されており、システム管理業務軽減や災害時等のBCP対策にも貢献する。また、遠隔読影や画像連携等のクラウドならではのサービスも充実しており、各医療機関のニーズに合わせた柔軟なソリューション提供が可能だ。

◆読影支援ソリューション Abierto Reading Support Solution 【キヤノンメディカル製品】

マルチベンダによるアプリケーションが搭載できるプラットフォーム「Automation Platform」では、CTなど画像診断装置で撮影された画像データを受信し、
AI技術を用いて開発した解析アプリケーション(注2)を自動で起動。そのアプリケーションの処理結果として病態に係わる情報、評価または診断を行うための情報をFinding Workflowに表示する。臨床における読影ワークフローの効率化を図る。

注1:PSP社調べ
注2:設計段階でAI技術を用いており、本システム自体に自己学習機能は有していません。ソフトウェアが自動診断するものではありません。

キヤノンメディカルシステムズについて

 当社は、疾病の早期診断、早期治療のためCT、MRI、超音波診断装置、X線診断装置などの画像診断装置や体外診断装置、ヘルスケアITソリューションを開発、製造し、世界150以上の国や地域に提供しています。当社の経営スローガンである「Made for Life」(患者さんのために、あなたのために、そしてともに歩むために)のもと、病院経営に貢献し、患者さんに優しい医療システム・サービスをお届けし、これからも変わらず医療に貢献してまいります。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 ホームページ︓https://jp.medical.canon/
【地球環境への取り組み】
 当社は、より良い地球環境の実現のため、開発、調達、製造、販売、サービス、廃棄段階まで一貫して環境への影響に配慮した医療機器・システムを提供しています。地球温暖化防止をはじめとし、医療放射線被ばくの低減、資源有効活用、化学物質の管理など推進し、地球との共生や豊かな価値の創造のために環境保全に取り組みます。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社環境活動︓https://jp.medical.canon/about/sustainability/report05.html

PSPについて

 PSPは1989年の創立以来、30年以上にわたり医療業界に携わってきました。DICOM規格が制定された当初からPACSの自社開発を続けているほか、PHRなど時代に合ったソリューションの開発・販売を行っています。臨床現場に近い立場で、現場にどのようなニーズがあるのか、どうしたらユーザーの負担を減らせるのかを第一に考え、システムに反映、進化させてきました。医療現場・患者さんに寄り添ったソリューションを提供することにより、今後も医療業界のさらなる発展に貢献してまいります。
PSP株式会社 ホームページ︓https//www.psp.co.jp

お問い合わせ

キヤノンメディカルシステムズ株式会社
広報室 (Tel)0287-26-5100

PSP株式会社
営業統括本部 販売促進課 (Tel)03-4346-3179