新連載『point of view』第1回 イリモトメディカル代表 煎本正博氏

テーマ:東日本大震災

category:point of view 連載
2011.05.30

イリモトメディカル代表 煎本正博氏
 本日より始まった、新連載「point of view」は各回のテーマに対し、様々な分野の医師にご意見を伺い、その鋭い視点などを深く探るコーナーです。
 今回のテーマは「東日本大震災」です。

 3月11日に発生した東日本大震災は多大な被害を残し、原発の事故は今なお多くの人々を不安にさせています。このような未曾有の震災に対し、放射線科医は何ができるのか、また何をすべきなのかを、イリモトメディカル代表の煎本正博氏に伺いました。
 

・今回の震災を通じて、医療はどのように変化すべきでしょうか

 今回の震災で露見した問題点のひとつに、被災者が避難所の診療所を移るたびに医療情報がまったくなくなってしまうというものがありました。今後、医療情報の集約化を進め、どこにいても患者のデータを見ることができるようになれば、今回のような震災時にも医療現場の混乱を小さくすることにつながるのではないかと考えています。

・放射線科医としてすべきことはなんでしょうか

 我々放射線科医はIVRなどで放射線を被曝するので、常に放射線に関する正しい知識を持ち、自らを管理しています。しかし、今回の原発事故に関連し、現役の放射線科医としてテレビにでていた方を私は数人しか見ませんでした。
 今回の事故では行政やマスコミが放射線被曝に関して軽々に扱ったり論じたりすることが目立ち、より混乱を大きくしたと思っています。
 特に、マスコミで“被曝量は合計してCT1回分”などと解説していますが、少し知識のある放射線科医なら間違いであることは誰でも指摘できます。
 妥当性があり管理された医療被曝と今回の原発のような事故による無駄な被曝を一概に比較することには、日夜、検査の適応を考慮し、被曝の低減に努力している我々放射線医療従事者に対する冒涜でもあります。
 私たち放射線科医は、放射線や被曝に対する正しい知識を、自らの言葉で常に説明をできるようにしておくことが大切です。

次回、第2回に続きます。
第2回のテーマは「作業環境を追求したイリモトメディカル」をご紹介いたします。

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