ALPHYS LF

ITEM2018 Report:
2018.04.16
★X線骨密度測定装置「ALPHYS LF」は従来機よりも、アームの開口範囲を広くさせたことで、レントゲン検査を行うX線撮影装置と同じ部屋に設置しやすくなった。★

「ALPHYS LF(アルフィス エルエフ)」は、腰椎・大腿骨用のX線骨密度測定装置の新製品。日立は同製品を4月から販売を開始した。同製品は従来製品に比べ、アームの開口範囲を広くしたことで、レントゲン検査を行うX線撮影装置と同じ部屋に設置しやすくなるという。つまり、X線撮影の前後に、患者の移動を行わずして、骨密度検査が可能になる。
オプションではあるが、体組成測定ソフトウェアを搭載すれば、大腿部の除脂肪量や脂肪量の測定が可能となった。骨粗しょう症や代謝疾患で受診する患者への対応として、内科や整形外科、検診施設など幅広いニーズに応える新製品として注目だ。
特に骨粗しょう症は自覚症状が乏しいため、早期検査による治療や予防が重要。主な検査は骨の形状を観察するレントゲン検査と骨密度検査であり、後者の検査は腰椎や大腿骨の測定が推奨されている。
 また、同製品は患者の体の位置を固定する測定装具を体に密着するよう、改良を図ったことも大きな特徴だ。検査位置の再現性や測定精度の向上が期待され、検診施設などにおける経年変化検証の信頼性を向上させるという。
 あわせて、同社は患者の心理的不安を考慮したデザインを追求している。「ALPHYS LF」はオプションとして、ピンクやブルーなど5つの色からシートの色を選択できる。検査室内の色調をそろえることができ、患者に優しい検査環境を目指す施設側のニーズに応える配慮だ。検査に使用する医療機器の性能向上だけを優先した製品開発ではないという、同社の姿勢が伺える。