透析エコーの実践と評価
最後に
本稿で述べたことを実践するにあたっては、VA管理の目的を明確にして取り組むこと、理学所見と超音波検査所見を効果的に用いること、実践した方法・情報を客観的に評価することなどが大事である。また、これらの情報を共有し、スタッフ間のコミュニケーションを円滑に行うことがより良いVA管理を構築し、その構築プロセスにおいてスタッフ間あるいは患者との間に信頼関係が築けると考える。
<文献>
1) 大平整爾: バスキュラーアクセス実践ガイド. 診断と治療社, 東京, 2007
2) 村上康一ほか: シャント管理における超音波パルスドップラー法の有用性について. 腎と透析 56: 39-43,2003
3) 小林大樹ほか: 超音波パルスドプラ法における血流速波形とシャント狭窄との関連性について. 腎と透析63: 189-192, 2007
4) 山本裕也ほか: 自己血管内シャントにおける脱血不良発生と超音波検査における機能評価および形態評価との関連性. 日本透析医学会誌 45(11): 1021-1026, 2012