ヴィアトリス製薬合同会社とアキュリスファーマ株式会社は1月29日、スピジア発売メディアセミナーを開催した。
冒頭にソナ・キム氏(ヴィアトリス製薬社長)は、「私どもは新しい会社で5年前にできた会社。抗けいれん剤・スピジアの上市には興奮している。今日は素晴らしい製品を皆様に報告できるのを嬉しく思う」と述べた。

続いて、谷垣任優氏(ヴィアトリス製薬アキュリスビジネスヘッド)は、スピジアの開発経緯や発売について次のように語った。「我々は、救急搬送や投与のタイミングなど多くの医師や患者さんとディスカッションを重ねてきた。発売まで、非常に苦労したが、スピジアをようやく上市できるのは感無量だ。てんかんの患者さんに早く届けたい」と期待をにじませた。

その後、中川栄二氏(国立精神・神経医療研究センター病院副院長)より、「現時点でのてんかん重積の課題、スピジアで解決できること」について発表があった。てんかんは重積状態になると、再発や後遺症、死亡リスクが高まるだけではなく、患者や介護者のQOLも低下する。同氏は「スピジアは従来の薬剤とは異なり、点鼻でよりスムーズな投薬が実現できる。患者及び介護者の負担軽減につながるのではないか」と述べた。

藤本礼尚氏(獨協医科大学病院脳神経外科、てんかん・機能的脳神経外科分野教授)は、「これまで日本での成人向けてんかん薬は座薬しかなかったが、より早く効果を発揮するスピジアの発売により、成人てんかん患者の重積状態への移行の軽減が期待できる」と解説した。また、今後の展望として「レスキュー隊員による同薬の使用が認められれば、救急搬送に頼らないてんかん発作対応の一般化、医療費の削減も十分考えられる」と手ごたえを強調した。

最後に黒岩ルビー氏(ドラベ症候群患者家族会代表)より、「当事者や介護者のリアル」について話があった。まず、同氏は「てんかんは重積状態になることを避けるために、早く発作を抑えることが重要だ」と語り、「てんかんはいつどこでも起こる可能性があり、特に外出時や成人の対応が大変。レスキュー薬というおまもりを持つことで患者や介護者の安心につながる」と期待をにじませた。
