【ITEM2024取材速報】コニカミノルタ/CXR Finding-i

2024.04.16

CXR Finding-i 

 CXR Finding-iは、医師による胸部X線画像の読影において、肺がんが疑われる所見である結節影、肺炎や肺結核などの所見である浸潤影の見落とし防止を支援するソフトウェアだ。また、以前より展開している画像処理技術である骨減弱処理や経時差分処理とAIを併用して読影することで、「読影業務の効率化」や「心理的不安の軽減」に更に効果的であり、実際にご使用されている放射線科医からの発信があった。
 今回新たに、骨減弱処理した画像(内部処理)で、現在と過去の差分画像を生成することで、「肺野内の肋骨・鎖骨起因アーチファクトを低減し、視認性が向上した」経時差分処理の最新バージョンをリリースした。
 また、画像処理ゲートウェイであるSenciafinderに各アプリケーションをインストールし、同一メーカーで提供することができる。装置から受信するDICOM画像に対し、対象となる画像だけを処理してPACSに送信するので、現在の運用フローを変えずに導入が可能となる。

AIと画像処理技術(展示パネルより)
左:経時差分画像 右:胸部AI画像

AeroDR TXm01

 これまで単純X線撮影室の検査のみだった動態撮影が、患者のベッドサイドでも撮影可能となった。
 AeroDR TXm01はICUなど患者の移動が困難な状況に際して、パルスX線を毎秒15回連続照射しコマ撮りした画像をパラパラ漫画のように表示することで肺や横隔膜などの構造物の動きを定量化する。最大20秒ほど動画撮影ができ深呼吸する時間も担保できる。
 X線管球部に配置されたタッチパネルのセカンドモニタでは、撮影条件の確認・変更作業を行える。また、X線管~被写体の距離の自動計測機能や、X線管とパネルそれぞれのロール角、ピッチ角が表示されることにより効率的で再現性の高い検査を実現する。

操作も軽く、移動も楽だ。

KINOSIS

 コニカミノルタ独自の画像処理技術で肺や横隔膜などの構造物の動きを定量化、肺機能情報の見える化を実現したX線動画解析ワークステーション。
 心拍と同期する肺野内の信号を抽出し肺内の血流情報を可視化することが可能となり、肺移植後に血流が再開しているかなどのフォローアップでも活躍している。
 また、動きを定量化、可視化することで、術前に肺の癒着・浸潤の情報を評価できる可能性があり、あらかじめ手術の計画も立てやすく働き方改善にも大きく役立つ。一般撮影領域で簡便に多くの情報を提供できるワークステーションだ。

LM-MODE(ダイナミック画像)