パーキンソン病のMRI診断

2011.04.25

*1順天堂大学大学院医学研究科放射線医学講座、
*2東京医科歯科大学大学院脳神経病態学講座、
*3順天堂大学医学部放射線医学講座、
*4順天堂大学大学院医学研究科神経学講座
鎌形康司*1、青木茂樹*1、中西 淳*1
服部高明*2、堀 正明*1、下地啓五*3
鈴木淑能*3、本井ゆみ子*4、服部信孝*4

要旨

パーキンソン病(以下PD)は黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性変性疾患である。従来、MRIでPDの特異所見はないと言われていたが、拡散テンソル画像(以下DTI)や3D-T1強調像を用いたVoxel-based Morphometry(以下VBM)、Arterial spin labeling(以下ASL)など新たなMRI技術によって、PDの形態学的、機能的な変化を捉えることが可能となってきている。従来のMRI所見に加えて、VBM・DTI・ASLなど最近の知見を記述する。