ギブン・イメージング、初開催された大腸用カプセル内視鏡国際専門家会議で大腸用カプセル内視鏡の価値を強調するガイドラインを作成 -本専門家会議は欧州消化管内視鏡学会が支持、ギブン・イメージング社後援で開催-

2011.03.16

ギブン・イメージング社(NASDAQ: GIVN、イスラエル・ヨクネアム)は、2011年2月17日~18日にイタリア・タルクイニアで初めて開催された大腸用カプセル内視鏡国際専門家会議の 成果を発表した。ヨーロッパ、オーストラリア、アジアから28名の著名な消化器専門医が集まって、臨床診療における大腸用カプセル内視鏡の役割について討 議し、患者選択、検査の前処置と手順、検査手技、適切な精密診断に関するコンセンサス・ガイドラインを作成した。この初開催の専門家会議は、欧州消化管内 視鏡学会(ESGE)が承認し、ギブン・イメージング社が後援し、Guido Costamagna教授(イタリア・ローマ)、Jean Paul Galmiche教授(フランス・ナント)、ESGE理事会会長のHorst Neuhaus教授(ドイツ・デュッセルドルフ)が共同議長を務めた。

「大腸用カプセル内視鏡の性能はいくつもの大規模試験で検討されてきたが、このカプセル内視鏡を日常の臨床 現場でいつ、どのように使用したらいいかについては広く議論されていなかった。本会議の成果は大腸用カプセル内視鏡検査の標準手技に関する重要な診療ガイ ドラインを臨床医に提供するものになったと思う」と、ESGE理事会の元会長で共同議長のGuido Costamagna教授(イタリア・ローマ、サクロ・クオーレ・カトリック大学Policlinico “Agostino Gemelli”病院消器内視鏡科部長、MD、米国消化器病学会会員)は述べている。

本会議の目的は、大腸用カプセル内視鏡の最新技術を評価し、最も意義の高い問題に対するコンセンサス・ガイドライン を提案し、医学専門誌に論文として発表することである。これらのガイドラインは新世代のPillCam(r)COLONカプセル内視鏡を使った大腸用カプ セル内視鏡検査に関する初めての発表文献となり、大腸用カプセル内視鏡検査に関する4つの重要なテーマ、すなわち、適応と禁忌、前処置のレジメン、技術的 性能、そして大腸用カプセル内視鏡検査後の精密診断に関するテーマに応えるものとなる。

会議に参加した専門医らからは、大腸用内視鏡検査が不完全な患者、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸用炎)や過 敏性腸症候群の患者を中心とした具体的な勧告が提示された。また、患者の検査準備からビデオ画像の読影、さらにはトレーニングの重要性から陽性所見のフォ ローアップ方法まで、臨床現場で医療従事者ができること、すべきことを取り上げた複数のガイドラインが発表された。

ESGEのガイドライン科学委員会のメンバーは、数ヶ月以内に、提起されたガイドラインを審査し、最終承認をして、ESGE発行の医学専門誌『Endoscopy』に寄稿する予定。

■PillCam(r)COLON 2について
PillCam(r)COLON 2カプセル内視鏡には、2台の小型カラービデオカメラ(両側に1台ずつ)、バッテリー、LED光源が装備され、サイズは11mm×31mm。患者が PillCam(r) COLON2を嚥下すると、約10時間にわたって毎秒最高35枚の画像が撮影され、患者に装着した記録装置に転送される。この記録装置からコンピュータに データが転送され、RAPID(r) ソフトウェアを使ってビデオ画像として編集され、医師がPillCam(r)検査の結果を評価・報告することができる。PillCam(r) カプセル内視鏡には、カプセルの滞留と誤嚥、皮膚刺激のリスクがある。PillCam(r)COLONカプセル内視鏡は検査のために患者に処方する薬剤、 すなわち現在大腸用内視鏡検査に使用されている薬剤に伴うリスクや、カプセル内視鏡が予定外に高速に消化管を通過するなどの追加的なリスクを伴う。また、 臨床試験では確認し得なかった未知のリスクを伴う可能性もある。合併症が発生した場合は、医療的、内視鏡的、外科的介入が必要になることがある。

PillCam(r) COLON2

■日本法人 ギブン・イメージング株式会社について
ギブン・イメージング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:河上正三)は、世界で初めてカプセル内視鏡を開発し、現在世界のカプセル内視鏡市場にお いて豊富な経験を持つギブン・イメージング社(GivenImaging Ltd. 2001年NASDAQ上場)の日本法人であり、日本におけるカプセル内視鏡の製造販売会社である。
http://www.givenimaging.co.jp
※日本では、PillCam(r)SB およびPillCam(r)SB 2カプセル内視鏡(小腸用)が承認されている。大腸用のPillCam(r)COLON、およびPillCam(r)COLON 2、食道用のPillCam(r)ESO2はまだ承認されていない。
●お問い合わせ
ギブン・イメージング株式会社 広報代理
株式会社ブレインズ・カンパニー 水浦、岡本
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