Philips Coffee talk ~2025年ヘルステック未来予想図を考える~を開催

category:取材速報
2019.01.28
門原 寛氏
隈丸加奈子氏
田渕 隆氏
沢 秀樹氏
2019年1月23日(水)、株式会社フィリップス・ジャパンはフィリップスビル本社(東京都港区)で〝2025年へルスティック未来予想図を考える″をテーマとした発表会が開催された。
 最初に門原 寛氏(フィリップス・ジャパンDIビジネスマーケティング部長)が登壇し、同社の掲げる「First Time Right」について語った。First Time Rightはフィリップスが提唱する「有益かつ、意思決定をサポートするデータの活用」、「正しい治療方針を決定するために適切な検査の実施」、「患者負担の低減、医療従事者へのサポートの強化」、「医療クオリティを向上しつつコストの低減を同時に実現」に基づき、患者に対する適切な治療や医療関係者の負担の軽減を図るコンセプトだという。
 次に隈丸加奈子氏(順天堂大学医学部放射線科)が登壇し、医療価値の変化について語った。20世紀の医療界では、効能(Efficacy)や効果(Effectiveness)が第一に求められていたが、21世紀は達成された患者の健康効果を効果達成に伴う損失で割った価値(Value)が求められる時代だという。
 アメリカでは、2010年よりオバマ大統領(当時)によってヘルスケア改革法が実施され、「HVBP」という、CMS(アメリカ厚生省に所属する組織)が定めた指標に基づいた病院のパフォーマンス算定制度が実施されている。HVBPには2800程度の病院が参加しており、そのうちの半数以上が金銭的ボーナスを得ている。さらに2015年には治療費の支払い基準を量から価値に変更すると法律で明文化され、CMSが定めた指標の値が良かった医者にはボーナスが授与される。
 これまでの日本の医療は、国民皆保険や政府による治療費の価格統制により、低価格で高品質な医療水準が保たれていたが、2016年4月より中医協が費用対効果の試行的導入を開始した。将来的には大幅な人口減少と高齢化が予想される今後の日本では医療環境の向上が求められる。そのためには、First Time Rightは有効なものと隈丸先生は語った。
 次に登壇した田渕 隆氏(倉敷中央病院)は病院の経営改革について語った。日本は2025年前後から国民の4人に1人が75歳以上という「超高齢者社会」に突入するため、医療関係者の不足が予測される。その対策として、最新型の機器を導入することによる現場のAI化の推進や労働環境の改善などが必須になるという。田渕先生は、今後の医療の価値は第3(外部)の眼を入れて再考、議論する価値があると語った。
 最後に登壇した沢 秀樹氏(フィリップス・ジャパン)は、自社が開発した「PerformanceBridge」という、病院内の稼働率や待ち時間をモニタリングできるツールを紹介した。このシステムは、病院で使用されるMRやCTスキャンの稼働率、患者の待ち時間、一日の検査数など、あらゆるデータを数値化して表示するアプリケーションを使用し詳細なデータをリアルタイムで表示するもので、沢氏は「PerformanceBridge」により院内状況の改善するべき内容が明確化すると説明した。

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