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富士フイルム、レーザー光源搭載の新世代内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」を新開発

category:取材速報
2012.05.09

消化器領域におけるがんの早期発見と診断精度の向上をサポート

 富士フイルム(株)(社長:古森 重隆)は、内視鏡検査に使用する光源にレーザーを用いた新世代内視鏡システムを開発した。
 同社が写真分野・医療分野で長年培ってきたレーザー制御技術を応用して、2種類のレーザー光を観察目的に応じて自在にコントロールし、独自の画像処理技術と組み合わせることで、粘膜表層の微細血管などを強調した画像観察を可能とし、がんなどの病変部の視認性向上を実現した。
同システムは、同社内視鏡システムの最上位シリーズ「LASEREO(レザリオ)」として、商品化が予定されている。
 従来の内視鏡検査では、ハロゲンランプやキセノンランプの白色光源を用いた観察が行われているが、白色光を用いた観察では、粘膜表面の微細な変化をとらえることが難しいと言われている。
 今回開発された新世代内視鏡システム「LASEREO」は、波長の異なる「白色光観察用レーザー(白色用レーザー)」と「狭帯域光(*1)観察用レーザー」の2種類のレーザーを搭載している。白色用レーザーを蛍光体に照射することで、通常の観察に適したスペクトル幅(*2)の広い白色光を発光させ、自然な色の画像をモニター上に再現することができる。また、狭帯域光観察用レーザーは、波長が短くスペクトル幅の狭い光であり、この光を照射することによって、粘膜表層の微細血管やわずかな粘膜の凹凸などのコントラストを強調して画像をシャープに映し出すことができ、微小な病変を観察するのに適している
 「LASEREO」は、粘膜表層の微細な血管や粘膜の模様を強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」を搭載している。「BLI機能」では、白色用と狭帯域光観察用のレーザー光の発光比率を変えることで、観察目的や対象部位に応じて照明を瞬時に切替えて使い分けが可能である。BLI機能には、近接・拡大観察に適したモードと、全体の明るさを高めたモードとがある。
 また、レーザー光源は、従来のハロゲンランプやキセノンランプ光源と比べ高効率で消費電力が少なく、かつ長寿命であることから、省エネ運用が可能である。
 さらに、今回開発した新世代内視鏡システムを応用し、現在、国立がん研究センターとの共同研究で、レーザー光源を搭載した内視鏡システムによる腫瘍とその周辺部の酸素飽和度を画像化する新たな画像診断技術の確立を目指した研究を進めている。将来的に、病変の形態診断だけではなく、腫瘍による組織の酸素消費の変化など、機能診断が可能となるシステム開発を目指しているという。

*1 波長帯域の狭い光。今回開発した内視鏡システムにおいては、粘膜表層の微細血管などを強調した画像観察用に使用。
*2 光の波長帯域のこと。

●システム構成
プロセッサー、レーザー光源、専用スコープ「L590シリーズ」で構成。

●薬事販売名
・光源装置 LL-4450 (薬事認証番号:223AABZX00062000)
・プロセッサー VP-4450HD (薬事届出番号:14B2X10002A0V009)
・電子内視鏡 EG-L590ZW (薬事認証番号:224AABZX00081000) ※上部消化管用拡大スコープ
・電子内視鏡 EG-L590WR (薬事認証番号:224AABZX00080000) ※上部消化管用汎用スコープ
・電子内視鏡 EC-L590ZW (薬事認証番号:224AABZX00079000) ※下部消化管用拡大スコープ
・電子内視鏡 EC-L590WM (薬事認証番号:224AABZX00078000) ※下部消化管用汎用スコープ

●主な特長
1.観察機能に応じた照明制御
 白色用と狭帯域光観察用の2種類のレーザーを光源として搭載し、レーザー光の発光比率を変えることで、白色光観察に適した照明と狭帯域光観察に適した照明を瞬時に切替えて使用することができる。

  白色用レーザー(450±10nm):蛍光体を効率よく発光させ、発光した蛍光と混合して、白色光として照射する。
  狭帯域光観察用レーザー(410±10nm):表層の強調処理に適した波長の短い狭帯域光として、白色光と混合して照射する。

2.新しい観察機能の搭載
 「LASEREO」は従来モデルから搭載している、分光画像処理機能FICE(*3)に加え、狭帯域光観察用レーザーを照射したうえで、粘膜表層の微細血管や粘膜微細模様などを強調処理して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」を新規に搭載した。BLI機能には二つのモードが用意されている。

  BLIモード:粘膜表層の微細血管のコントラストを高めることを狙い、狭帯域光観察用レーザー光の比率を高くして照射しています。主として近接~拡大観察の用途に適してる。
   BLI-brightモード:狭帯域光観察用レーザー光と白色用レーザー光とをバランスよく配分することで、血管コントラストの向上と明るさを両立している。主として、中景~近接の観察用途に適している。

*3 通常画像から分光画像(特定の波長で得られる画像)をリアルタイムに生成できる画像処理機能。自由に波長パターンを選択でき、よりコントラストの高い画像を得ることができる。Flexible spectral Imaging Color Enhancementの略。

3.長寿命・低消費電力
 長寿命なレーザーと蛍光体を採用することで、従来のハロゲンランプやキセノンランプ光源と比べ高効率で消費電力が少なく、かつ長寿命であることから、省エネ運用が可能である。

●お問い合わせ
富士フイルムメディカル(株)
営業本部マーケティング部
TEL 03-6419-8033
URL:http://fujifilm.jp/

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