戸畑共立病院[CT]Image Report Case 1 肋骨骨折の精査

Satellite View~Canon Special Session : Innocent Story~ありのままの医療を求めて Archives
2014.02.14

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X線単純写真では解明されなかった微小骨折が、ADCTではじめて明らかになった。

広範囲を高精度に撮像するADCT の160 列ヘリカルスキャンが、単純X 線写真をも凌駕する価値ある診断結果をもたらしたケースを見てみよう。 
 
(画像クリックで拡大表示) 
 

元画像
時間分解能の向上によって、左心室近傍においても、動きによるアーチファ
クトの影響が少ない。
元画像
WL/WW の調整により微小骨折(矢印)の描出が可能であった。
VR 画像 1
VR においても、細かい骨折が描出できている。
VR 画像 2
VR においても、細かい骨折が描出できている。
■ 病 歴:50 歳代 男性
トラックの荷台より転落し、右胸部打撲・胸痛を認めた。 
 
■ 検査目的
胸部・肋骨のX 線撮影にて明らかな骨折は認めなかったが、胸痛が強いため胸部ADCT を施行。微小骨折ならび気胸の有無を評価した。
 
■ 読影医コメント
X 線撮影では診断困難な微小骨折がADCT では明確に評価できた。高エネルギー外傷を含む救急放射線診療の現場では、しばしば、全身状態が不安定なケースが多く、CT 検査においても患者の体動が診断の妨げになることが多い。しかし、画像診断が治療方針の決定を左右することが多く目的に応じた的確な検査が切望される。短時間で広範囲の骨折評価が可能になるAquilion ONE の160 列ヘリカルスキャンは、この課題に応える画像によって、新たな救急放射線診療を実現する可能性がある。
 
■ 撮影担当技師コメント
肋骨骨折精査では、呼吸停止不良による体動が診断の妨げになるため、体動を止めたモーションフリーズ画像を撮ることが重要である。この患者さんは、痛みが強いため呼吸停時間は5 秒程度が限界であった。そこでAquilion ONE の160 列ヘリカルスキャンを用いて肺尖部から上腹部まで400mm の範囲を3.9 秒の短時間で撮影した。体動のない鮮明な静止画像が取得でき、単純X 線撮影では困難であった骨折の評価が、ADCT 検査で可能であった。
 
管電圧:120kV
管電流:50-500mA(volme EC:SD10)
再構成関数:FC31(骨)、FC04(VR)
ローテーション時間:0.5sec/rot
コリメーション:0.5mm スライス× 160row
ヘリカルピッチ:HP139(PF 0.869)
被ばく低減:AIDR 3D(Weak)

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