Cartesion Prime

RSNA2019 Report:
2019.12.04

 今回のRSNAで世界デビューとなる当製品の最大の特徴は、デジタルPET検出器を搭載したPET-CTであることだ。シンチレータのエレメントと半導体検出器SiPMの素子の数が1:1で対応しているため、検出器面積を100%カバーし、シンチレータの光を無駄なくセンサーで拾い、非常に位置精度が良い。

 また、検出器の冷却方式は空冷を採用している。水冷による冷却方式であれば、チラーを置くことによる部屋の改修やメンテナンスを含めて設備に時間も費用もかかってしまうが、空冷であれば空調だけ確認しておけば問題ないという。これはCTで培った技術を応用したものである。

 さらに、寝台左右動の機能が備わっている。これはSUREPositionにより、寝台の位置合わせの時に操作室からリモートで操作が可能となっており診療放射線技師の被ばく低減に貢献している。また、当製品は開放感のあるフレアデザインを採用しており、大きく開いた780mmの開口部によって患者の視界が広がり、閉塞感を低減する。患者と診療放射線技師、両者に配慮した設計となっている。