AIによる画像解析をクラウド上で行い、その結果を得られるクラウドサービス。医療クラウドサービス「teamplay プラットフォーム」に撮影した画像を送信すると、Multi Organ Approachによりその画像に写った肺や心臓といった各部位がクラウド上で解析され、PACSに解析結果が送られるというものだ。
本サービスは胸部CTからスタートしたが、今年は前立腺MR検査や頭部MR検査、そして胸部X線の3つの機能が追加されており、AI-Rad Companionの方向性の正しさとさらなる進化が窺える。
新たに加わった、前立腺がん検査は、前立腺のセグメンテーションした後に、腫瘍の特定も自動的にこなしてしまう。これにより、超音波装置を組み合わせ、バイオプシーなどの生検の補助に活用できるという。
さらにMRの頭部検査も、セグメンテーションして、自動計測した大きさとAIによってノーマルのデータベースと対比して、それぞれの部位に異常があるかを特定していくというものだ。この分析を元に、最終的にアルツハイマー病やパーキンソン病かを得られた数字などを見て、医師が確定診断していくという。あくまでも診断補助に特化したソフトウェアであり、放射線科医の負担軽減に役立つツールと言えるだろう。
AI-Rad Companionの利用のプラットフォームであるteamplayもさらに進化している。これまでの、線量管理(Dose)やモダリティーの利用状況分析(Usage)が、施設毎の分析指標によりカスタマイズ可能となった(teamplay Insight)。
これにより、施設が確認したい項目のみを詳細に分析することが可能となり、病院経営にも大きく役立ち、かつ院内のワークフロー改善にも役立っている。
検査状況が一目でわかり、病院経営にも大きく役立ち、かつ院内のワークフロー改善にも役立っている。