ARTIS icono

RSNA2019 Report:
2019.12.03

 全体的にハードウェアのデザインを一新し、全く新しいAngio装置として紹介された「ARTIS icono」。側面アームを一新し、ケーブルをコンパクトに収納できるキャタピラ式となっている。従来の製品より可動域が広く、側面アームのスピードが速くなっているのもポイントだ。今までは3D撮影時に側面アームを退避させる必要があったが、前述した改良点によりこの問題が解消され、3D撮影に取りかかるまでの準備時間の短縮の効果が見込まれる。また新たに正面アームに頭尾方向の傾きが加えられ、アーチファクトが抑制されより3Dのイメージクオリティが高まるという。
 迅速に3D撮影を行う、3D撮影のイメージクオリティを高める。この二つの目的はメインターゲットの脳血管内治療はもちろんのこと、脳卒中の患者を可能な限り早く治療して、予後を良くしてあげたいという狙いがあるという。迅速に的確な判断を出すためには、3Dイメージングクオリティを上げなくてはならないという開発のコンセプトが語られた。