BioMatrixを搭載した1.5T MRIのハイエンドモデル。
BioMatrixによる正確さと高画質の両立を果たしている他、Patient Experienceの改善を掲げ、新たにInnovisionを搭載している。これはガントリ内で映像と音声を流せる装置であり、患者はスクリーンに映された映像をミラーの反射で見ることができる。また音声は骨伝導で流され、同時にクッションで撮像音も遮蔽されるため、検査中でも映像に没入して圧迫感や緊張感を和らげることが可能。映像はメモリから取り込んで選択できるため、用意できるレパートリーも豊富だ。
またバッテリー駆動であるためケーブルなどは必要なく、ポジションも選ばない。BioMatrixが検査できる患者の幅を広げてくれた現状と、非常にマッチした特性と言える。
今回ともに展示されている本機とMAGNETOM Lumina、MAGNETOM SolaはいずれもBioMatrixを搭載しており、今後もSiemens Healthineers社はBioMatrix搭載機種を中心にMRIの展開を進めていく方針だ。MAGNETOM Alteaは、そうした動きの中でスタンダードを担う機種と呼べるだろう。