Intelligent MR

RSNA2018 Report:
2018.12.02

 AIを組み合わせてMRI検査の最適化を図る技術群。プランニングから検査、診断まで一連のワークフローに携わることを目標に開発が進められている。
 このうち「Hyper Sense」は頭部撮影用のソフトウェアで、TOF法による撮影時間を大幅に短縮する。ブースに展示されていた臨床画像では、通常では6分49秒かかるところ、Hyper Senseを用いることで4分7秒にまで短縮されていた。画質を向上させつつ時間も短いという高機能なこのソフトは、既にSIGNA Architectなど一部の機種に搭載されており、今後も更に対応機種を増やしていく予定だという。
 もう1つ注目されるのは「AIRx(※国内薬機法未承認)」だ。患者名と撮影部位、断面などの条件を入力すれば、自動的に位置決めを行ってくれる。この手順がオートメーション化されることで再現性が高くなり、技術のムラも防ぐことができる。このソフトには今回発表されたGE社のAIプラットフォーム「Edison」が活用されており、撮影時間短縮や自動化といった、様々な方向からのワークフロー改善を提供するIntelligent MRは既に動き出している。今後の発展や更なる広がりに目が離せない。既にDeep Learningが活用され、常に正確な位置決めが実現可能との事だ

PLAN(計画)・SCAN(撮影)・DIAGNOSE(診断)の全てに渡りワークフローを支援していく。


左が通常、右がHyper Sense適用。画質はそのままに時間の短縮が可能だ。