GE Healthcare

製品情報

AI

Edison platform

AIとBI(Business Intelligence)を利用して使用者が「気付き」の機会を得られるプラットフォーム。Clinical・Operational・Financialをキーワードに、ヘルスケア展開の幅広い基盤となっていくことを目指している。

今回の展示の大きな目玉として、ブース上部の大型パネルにもその名前が見られる。

Centricity Universal Viewer(AI Based Workflow ※国内薬機法未承認)
 3つの機能で情報を整理し、読影に専念できる環境を整えるビューア。
 CTやMRIの撮影画像をAIで解析し、例えば脳梗塞の有無を自動で検出してPACS上で表示。それに伴い、重要度が高い検査情報としてアラートを付与し、読影のリストに優先に並べてくれる。これによって優先的に読影が行え、効率も上がるのは勿論のこと、脳以外の領域が専門でも緊急時に対処がしやすくなるため、地方や離島の医療施設、及び夜に患者が緊急搬送されてきたケースでの活躍が見込まれる。判断の速さが求められる脳塞の診断とは、殊に相性のいい機能と言えるだろう。
 またDICOMの検査情報に自然言語処理を行い、これから読影する検査において必要となるであろう情報を電子カルテから検索し表示する機能を有している。画像以外にも病理のレポートなど考慮に入れるべき情報は数多く、これらが予め用意されていれば負担は大きく軽減されるだろう。
 既にリリースされているものとしては、レイアウトの学習機能がある。検査の種類や読影医の好みにより、使いやすいレイアウトは様々に異なっている。マシンラーニングを用いてこれを学習し、ケースに応じて自動的に最適なレイアウトを設定するのがこの機能ある。最初は手動でレイアウトを設定するが、ワンクリックでそのレイアウトを学習。これを積み重ねてケース毎の微妙な好みや使い勝手の差異をAIが覚え、まさに自分だけのためにカスタムされた読影環境を提供してくれる。
 検出のサポートや精度の向上は勿論だが、それ以外の使い勝手にも目を向けて快適な読影を可能とするソリューションだ。


Edison Clinical Partnership
 Edisonの開発にあたり、大学病院との提携や開発チームの再編が行われた。
 カリフォルニア大学サンフランシスコ校やマサチューセッツゼネラルホスピタルとの共同研究で、脚部MRI画像のセグメンテーションをPACS上に表示する技術を開発した他、胸部X線画像で見落とされやすい気胸をAIがサジェストするCritical Care Suite on Optima XR240amxをリリースする準備を進めている(※国内薬機法未承認)。このようにEdison Platformで作成されたアプリケーションはモダリティにもPACSにも搭載でき、そして単体のソフトウェアでも使用可能と「どこでも動く」ことを1つのコンセプトとしている。
 またスイスのロシュ社と結んだパートナーシップのもとでは、がん治療におけるOncologistとメディカルスタッフの職種間連携のための情報連携システムを構築。GE社が得意とする体内の解析と、ロシュ社が得意とする採取した血液など体外の組織の解析を組み合わせ、より正確な診断をサポートすることを目指した。
 組織は各技術部門を再編してEdison開発チームを結成。ここでも現場の術者や読影医に配慮した「先生に快適に使ってほしい」という同じ想いのもとに開発が進められた。GE社が重視するPresicion Medicineの実現に向けて、必要な情報をまとめて伝えられるシステムの開発がその第一歩となるという。去年まではPACSというひとつのカテゴリとして扱われていたが、これからは共通のプラットフォームとして展開し、安定した使用感や他科・他施設との情報連携を強みとして開発を進めていく見通しだ。


Clinical以外での活用
 Edisonの活躍は現場でのサポートに留まらない。今回会場には、RISやPACSのデータからワークフロー改善に必要な情報を揃え、分析するアプリケーションも展示されている
 「ダッシュボード」と通称されるこのアプリケーションは、MRI各機の使用率や撮影部位、時間帯などの情報をグラフ化すると共に現在のパフォーマンスを提示。待ち時間や検査時間枠の設け方といった、部門全体でのワークフロー、ひいては病院経営を改善する糸口を導き出してくれる。
 施設によって細かな作り込みは異なっており、GE社員に浸透しているブレインストーミングの手法を活かして、導入する施設と事前に打ち合わせを行う。これによって抱えている課題や本当に求められている機能が何なのかを割り出し、その上で「ダッシュボード」を組み上げて提供。システムの性能に頼るだけではなく、利用者に寄り添う真摯な姿勢が的確な問題解決を可能とする。
 このアプリケーションは既に国内でも日本鋼管病院や昭和大学病院などで導入されており、経営企画室などの事務部門から声がかかることも増えているという。

「ダッシュボード」の画面。
検査数をMRI装置ごとに色分けしてグラフ化している他、
下には使用時間の割合や時間あたりの平均検査数もグラフで表示されている。

CT

Revolution Apex

 Revolutionシリーズの最新機種にしてハイスペック機種である256列CT。Deep Leaningを用いた再構成技術「True Fidelity Image」によって、ただ精密なだけでなく従来のASiRよりも一際自然にノイズを処理した画像を得られる。
 また最新の管球を搭載しており、他の機種と異なりカバレッジを広く保ったまま1,300mAでの撮影が可能だ。患者の体格などの特殊な条件が関わる場合でも問題なく、見やすく高品質の画像を得られる。Precision Medicineが重視されるこれからの医療において、新たなスタンダードを切り拓く製品だ。

Revolution Apex
新たに搭載された管球。

MRI

AIR Technology

 非常に高い柔軟性を持つMRI用コイル。まるでブランケットのような柔らかさで、患者の快適性を保つ他、腹部のみならず足や肩など様々な部位に使用することが可能だ。2種類の小さなサイズのコイルも発表され、様々な絵柄のコイルカバーも参考展示されており、多くのバリエーションに対応したラインナップが期待される。
 これ1つでどこの撮影にも使える。コイルを使い分ける煩わしさは、この製品によって終わりを迎えるかもしれない。

展示されていたAIR。90°近くまで捻っても問題ない。

落ち着いた和柄、キャラクターのイラストなど、様々な柄が用意されていた。

将来的にはこのような衣服状の製品も構想しているという。さらにスムーズな着用感への可能性に注目だ。

MRI

Intelligent MR

 AIを組み合わせてMRI検査の最適化を図る技術群。プランニングから検査、診断まで一連のワークフローに携わることを目標に開発が進められている。
 このうち「Hyper Sense」は頭部撮影用のソフトウェアで、TOF法による撮影時間を大幅に短縮する。ブースに展示されていた臨床画像では、通常では6分49秒かかるところ、Hyper Senseを用いることで4分7秒にまで短縮されていた。画質を向上させつつ時間も短いという高機能なこのソフトは、既にSIGNA Architectなど一部の機種に搭載されており、今後も更に対応機種を増やしていく予定だという。
 もう1つ注目されるのは「AIRx(※国内薬機法未承認)」だ。患者名と撮影部位、断面などの条件を入力すれば、自動的に位置決めを行ってくれる。この手順がオートメーション化されることで再現性が高くなり、技術のムラも防ぐことができる。このソフトには今回発表されたGE社のAIプラットフォーム「Edison」が活用されており、撮影時間短縮や自動化といった、様々な方向からのワークフロー改善を提供するIntelligent MRは既に動き出している。今後の発展や更なる広がりに目が離せない。既にDeep Learningが活用され、常に正確な位置決めが実現可能との事だ

PLAN(計画)・SCAN(撮影)・DIAGNOSE(診断)の全てに渡りワークフローを支援していく。


左が通常、右がHyper Sense適用。画質はそのままに時間の短縮が可能だ。

PET/CT

Discovery MI

 Discovery MIは半導体検出器「LightBurst Digital Detector」を搭載した、GE Health care の半導体デジタルPET/CT。この「LightBurst Digital Detector」によりTOF時間分解能は向上、病変を診る解像度・体積分解能を従来の2倍にまで引き上げる大幅なパワーアップが可能となった。また、今回の展示では新たに搭載された「Advanced MotionFree」機能が紹介されている。従来は赤外線感知によって行っていた呼吸同期を、感知装置なしに自動で同期することができるようになった。感知装置を取り付ける・外すなどの手間も省けるほか、頭部や脚部といった呼吸同期の不要な部位と使い分けることで、撮影時間の短縮が見込める。コンプトン散乱リカバリー技術も併せ、PET/CTによる被ばく量を抑えての検査が可能となるだろう。本機能搭載モデルは、国内ではDiscovery MIAM Editionとしてリリースされている。

Discovery MI

核医学

NM/CT 870 DR

 今年の7月より同社から発売されたSPECT/CT装置の800シリーズの1つである「NM/CT 870 DR」だ。核医学検査で主に使用される低エネルギー核種向けに、新たなコリメータ「LEHRS(Low Energy High Resolution Sensitivity)」が、従来の分解能の良さはそのままに感度が大幅にアップして搭載可能となった。
 800シリーズすべてのラインナップに、この新しいコリメータとコントラストを向上させるソフトウェアを組み合わせたSwift Scan Planar(スウィフトスキャンプラナー)が搭載でき、Whole Body収集において25%のスキャン時間の短縮と病変描出能を改善することが実現された。また、SPECT収集においても感度と画質を向上させる新機能として「Swift Scan SPECT(スウィフトスキャンスペクト)」が搭載できる。これにより検出器が移動する間のデータ収集も可能となり、20%のカウント検出が向上しスキャン時間の短縮や画質向上が期待できる。

オプションを搭載することでCT機能のさらなる充実も

マンモグラフィ

Invenia ABUS

 今なお伸び悩む乳がん検診の受診率の低さ。加えて早期発見の障壁となる原因として、発達した乳腺構造により乳房領域が真っ白に覆われる「デンスブレスト」の課題が挙げられる。これは日本人を含むアジア人の乳房に高い頻度で見られ、マンモグラフィによる撮像では病変部が白く描出されるため、判別が非常に難しくなると言われている。こうした弱点を補い見落としを防ぐためにも、超音波との併用検査が重要だが、一方で超音波検査には熟練のスキルを要するのも課題である。 超音波検査に求められる高度なスキルを軽減させるために、Invenia ABUSには検診を行う人への気遣いが注がれている。Invenia ABUSは乳房用超音波検査に特化したテクノロジーにより、均一性の高い高画質イメージングと検査の迅速性を同時に実現した。タップ&スワイプ操作で直観的に操作できるタッチパネル・ディスプレイを搭載しており、ワンタッチの簡単操作でフルボリュームの乳房スキャンができる点に優れている。これらにより、超音波検査に必要な高度な検査者スキルのハードルは低くなり、誰でも検査ができるようになっている。

柔らかい曲線を帯びたスキャンヘッドが特徴的である

マンモグラフィ

Senographe™ Pristina

 検査を受ける人、検査をする人、検査に関わる人すべての快適さを考慮し、機能性とともに、デザイン性も追求したマンモグラフィ。あたたかみのあるライトで包み込むソフトアームレストや、丸みを帯びた形状の新しいガントリは検査に臨む受診者の緊張を和らげる効果が期待される。MLOポジショニングの際には、管球部分を広く移動させることにより無理のない姿勢での検査をサポートする。
 また、ディテクタ後方部には広いワーキングスペースを確保することで、検査する側もより快適に検査できる設計になっている。

受診者の痛みを軽減させるための、角に丸みを持たせたブッキー。

超音波診断装置

LOGIQ E10

 最新のGE Healthcare社製超音波診断装置。
 新しくcSoundイメージフォーマーを採用し、CTやMRIのように画像を再構成して各ピクセルごとに焦点化、全視野・全深度にわたり鮮明な画像が得られるのが特徴だ。新たなシングルクリスタルのリニアプローブも追加されている。
 またPhoto Assistant Appsを搭載したことで、写真と撮像した画像とを紐づけして管理。その画像がどの部位を撮像したものか一目でわかる簡便さが、ストレスのない運用を可能にする。(薬事未承認)
 またEdison platformを活かした画像の解析にも優れており、axial断面とsagittal断面の画像があれば、画像上の範囲を大まかに囲むだけで関心領域を範囲指定・解析することができる。解析はワンタッチで、BI-RADSスコアも算出。病理を含む40万件のデータが基になっており、精度は極めて高い。加えて学習も重ねていくため、大きな可能性を秘めた製品と言えよう。(薬事未承認)

LOGIQ E10
追加されたcSoundイメージフォーマ―。得られる画像は場所を問わず鮮明だ。
円で囲む、縦横に線を引くといったざっくりした操作で、病変部を見つけ出し解析する。

X線

Critical Care Suite on Optima XR240amx

 一般X線撮影は、多くの放射線科医が直接読影することが少ない状況ながら、患者が一番重篤な状況の中で使用されるモダリティの1つである。また新人の診療放射線技師が任される場面が多く、術者による技術差は1つの課題と言える。それに対し、AIを用いて課題を解決するのがこのCritical Care Suite on Optima XR240amxだ。
 このソフトウェアは、撮影した画像にAI Scoreという評価を追加する。これは「◯◯%」と表記され、その患者が気胸を発症している可能性のパーセンテージを表している。ポジショニングが不適切などの問題も判断し、撮り直しをした方がいいという時にはアラートを表示してくれる。こうした情報はDICOMにもタグとして組み込まれるため、読影する時にも優先しやすくなる。当面は気胸のみに関する機能ではあるものの、将来的には他の疾患も判断できるようになる見込みだ。上達に必要な経験と、上達するまでの技術のムラというジレンマを解決してくれるソフトと言える。

不適切なポジショニングだとAIが判断し、アラートを表示している。この段階でミスを減らせれば、読影する際の負担も軽くなるだろう。

本ソフトが搭載されているOptima XR 240amx

X線

Discovery IGS 7OR

 天吊式でもなく、床置式でもない、「自走式」という新発想の同社の多目的X線撮影システム。
 自走式のため、天井懸垂式や床固定式と違い、手術室の理想的なレイアウトを実現することができる。
 更に、手術室において最も大切な安全性を重視し、「Anti-Collision System」を装備しており、自走時の周辺装置との接触時に走行を停止することができ、安全性と機能性の両立を実現している。
 また更に、Getinge製Magnusテーブルとの連動を強化し、手術中に使用する固定治具などのアクセサリーとCアームとの干渉を防止する機能が追加され、より安全な治療環境を拡大している。
 そのCアームは、ワンタッチで手術台から退避、及び挿入が可能であり、Cアームを頭側斜め方向から挿入した際でもイメージング時に有効な「Digital Rotation」機能を搭載。透視・撮影時において自動画像ローテーションを実現し、将来の手術手技の多様化にも柔軟な対応ができる。

天井レイアウトに制限を与えず、自在なレイアウトを実現できる。

X線

X-ray Quality App

 AIを用い、現場で行われているX線検査の情報を管理するアプリケーション。 技師ごとの再撮影の数や各検査の線量といった情報を、グラフ化して一覧することができる。撮影した画像やその際の条件なども見られるため、何が問題で何が原因かを割り出し、教育ツールとして良好な効率を発揮する。ある条件で失敗が起こるとわかっていれば、その条件が揃うことを回避するなど対策も立てやすい。着実にミスや欠点を減らし、個々人だけでなく全体的な検査のクオリティを高めていけるアプリケーションだ。

上は技師ごと、下は月ごとの再撮影率。様々な方面から検査の実態を把握できる。

外科用Cアーム

OEC One

 モニターを一体化させたコンパクトな外科用Cアーム。
 Full HD 27インチモニターを搭載し、コンパクトかつ使いやすいデザインで画像の見やすさも確保してくれる製品だ。

OEC One(※国内薬機法未承認)


外科用Cアーム

OEC Elite CFD

 レキシブルなアームと高い分解能を誇る外科用Cアーム装置。
 CMOSを使ったフラットパネルディテクタは高感度・高分解能で、21cmと31cmのものがあり、幅広い手術で力を発揮する。
 またアームは複数の軸によって極めて広い可動域を実現しており、角度や距離を自由に変えて撮影することができる。感度と可動域の双方を高めたことで、ストレスなく確実な撮影が行える製品だ。

OEC Elite CFD

アームの基部。複数の軸が設けられている他、銀色をした右上の基部が伸縮する。

アームはここから更に水平になるまで回転させることができる。
LIVE ZOOM機能。リアルタイムにZOOM画像を表示

ソフトウェア

Liver Assist V.I.

 回転撮影された3D画像上に栄養血管と想定される血管をカラー表示する肝臓がん塞栓術のプランニングソフトウェア。GE Healthcare社のAIプラットフォームであるEdison platformを利用し開発されている。「V.I.」はVirtual Injectionの略であり、3D再構成された画像内において、実際に造影剤を注入した場合どのように血管に入るかをリアルタイムにシミュレート。
 3D像を画像の上に重ねて表示することで、直感的に位置を把握することができる。
 Motion Freezeによって、呼吸によるアーチファクト補正をすることで3D像がぼやけることなくはっきりと描きだされる精密さや、超音波とX線それぞれの肝画像をフュージョンさせてより多くの情報を得ながら使用できる使い勝手の良さも嬉しいところ。
 肝腫瘤に対する動脈塞栓術において、塞栓の位置を決定する際などには特に有用で、より迷いなく正確な手技を実現してくれるソフトウェアだ。

画像と重ねて表示されるため、画像に写った病変を参照しながら3D像を見られる。

ブースインフォメーション