Siemens Healthineers

製品情報

超音波診断装置

ACUSON Sequoia

 これまで超音波検査のクオリティは、術者の技術や患者の体型に依存するところが多かったが、このACUSON Sequoiaならばそういった不確定な要素抜きに、より精度に優れた検査をすることが可能だ。具体的にはBioAcoustic Imaging Technologyで計測値の誤差を抑え、DAX機能で体格の大きい患者でも深部まで撮像することができる。また、In Focus機能は浅部から深部までの全域において均一にフォーカスを定めた鮮明な画像を得ることが可能で、体動によるノイズの除去を行い、カラードプラもノイズなく映し出す。息止めが困難な症例であってもモーションアーチファクトを抑えて描出するColor Flash Suppression機能とともに、患者の多様性に応えていく。

ACUSON Sequoia


DAX機能により深部まで描出が可能。

AI

AI-Pathway Rad Companion

 情報を統合し、診断の意思決定をサポートするソリューション。画像のみならず、電子カルテの情報や生理検査、病理といった、その患者の診断に必要な情報をまとめて表示。更にリスクファクターの提示と処置の提案もAIが担うという、強力なClinical Decision Supportだ。
 処置の提案に際しては、それを行うために必要なガイドラインを表示することができる。ここでも必要な情報がすぐに検索・提示されることに加え、提案の根拠を確認でき、ブラックボックスという点に対するAIへの不安を取り除くのにも一役買っている。たとえ多くの情報があっても、それを前に悩んでしまっては結局効率は変わらない。意思決定まで根気よく支えてくれるAI-Pathway Companionは、そんな問題を解決する心強い味方となるだろう。

一連の処置や検査情報も、時系列順に並べてくれる。
提案された処置をクリックするだけで、ガイドラインを検索・表示。
膨大な情報の山をわざわざ探す必要はなく、単純な検索機能としても使い勝手は良好だ。

AI

AI-Rad Companion

 AIによる画像解析をクラウド上で行い、その結果を得られるクラウドサービス。サービスは胸部CTからスタートする予定。Siemens Healthineersが提供している医療クラウドサービス「teamplay プラットフォーム」に撮影した画像を送信すると、Multi Organ Approachによりその画像に写った肺や心臓といった各部位がクラウド上で解析され、PACSに解析結果が送られる。病変の検出の他、オートで各部位の3D像を自動に作成し、肺葉のボリュームやプラーク等の自動計測を可能とするなど、1枚の画像からでも得られる情報量は豊富だ。
 さらに処理はSiemens Healthineersのスーパーコンピュータ上で行われるため、利用者はteamplay プラットフォームに接続できれば、何ら特別な環境を用意する必要もない。また結果の閲覧はPACSのメーカを問わず可能。このMulti Readingの構想によって、使用者の環境を問わず快適に利用できることができる。
 新たなソリューションが登場した時、これまでのようにハードウェアごと買い換えるのではなく、環境をそのままにソフトウェアやサービスを提供するという、リーズナブルなソフトウェア重視の姿勢がSiemens Healthineersの方針だという。

画像をクラウドに送信するだけで、精密な3D像を得られる。
画像解析により、病変部を色分けしてサジェスト。
3D像においても、病変部のサジェストをしてくれる。

MAGNETOM Sola

 BioMatrixを搭載し、心臓の撮影に特化した1.5T MRIのプレミアムモデル。
 ハイエンドモデルであるMAGNETOM Alteaと同口径のボアを採用しており、Compressed Sensingにも対応し、高い時間分解能を持ちながら高速撮像が行える。
 更にガントリにはKinetiCor社と共同開発したキネティックセンサーを搭載。これが患者の両頬につけたマーカをトラッキングしてモーションコレクションを行う。これによってプロスペクティブに位置を自動で補正、誤差範囲±0.1度の正確なポジショニングが可能となる。小児など静止の難しい患者の検査でも、この機能があれば難度は大きく下がるだろう。再撮影が減ればそれだけ患者の負担も減り、ワークフローも改善できる。
 MAGNETOM Solaは今後、このキネティックセンサーの他にも様々な機能との連携を視野に入れているという。既に高性能を誇っていながら、同時に多くの可能性も秘めた機種だ。

MAGNETOM Sola
4基搭載されたキネティックセンサー。位置の自動補正によって、患者の体動にも問題なく検査が可能。

MRI

MAGNETOM Altea

 BioMatrixを搭載した1.5T MRIのハイエンドモデル。
 BioMatrixによる正確さと高画質の両立を果たしている他、Patient Experienceの改善を掲げ、新たにInnovisionを搭載している。これはガントリ内で映像と音声を流せる装置であり、患者はスクリーンに映された映像をミラーの反射で見ることができる。また音声は骨伝導で流され、同時にクッションで撮像音も遮蔽されるため、検査中でも映像に没入して圧迫感や緊張感を和らげることが可能。映像はメモリから取り込んで選択できるため、用意できるレパートリーも豊富だ。
 またバッテリー駆動であるためケーブルなどは必要なく、ポジションも選ばない。BioMatrixが検査できる患者の幅を広げてくれた現状と、非常にマッチした特性と言える。
 今回ともに展示されている本機とMAGNETOM Lumina、MAGNETOM SolaはいずれもBioMatrixを搭載しており、今後もSiemens Healthineers社はBioMatrix搭載機種を中心にMRIの展開を進めていく方針だ。MAGNETOM Alteaは、そうした動きの中でスタンダードを担う機種と呼べるだろう。

MAGNETOM Altea
Innovision。上部のスクリーンに映る映像を、前部のミラーで反射させる。
クッションは骨伝導スピーカーの他、撮像音遮断の役割も果たしている。

MRI

MAGNETOM Lumina

 BioMatrixを搭載した最新型3T MRI。
 患者ごとの体型の違いにも幅広く対応し、呼吸情報を自動認識する「BioMatrix “Sensors”」、テーブルサイドからの操作で必要な情報を設定してすぐ検査に移行できる「BioMatrix “Select&GO”」など、先代機種MAGNETOM Vidaの特長を数多く継承した。
 その上でSiemens Healthineers社独自のTurbo Suite搭載による高速撮像で、検査が更に効率化されている。Turbo Suiteは高速撮像のための機能のパッケージであり、今回展示のMAGUNETOM Altea、MAGNETOM Solaを合わせた3機種全てに搭載されている。高密度コイルとパラレルイメージングによって迅速かつ高解像度の3Dイメージングが得られ、Compressed Sensingと併用すれば50%に及ぶ検査時間短縮が図れる。整形の領域など異なる断面ごとの撮影が必要な場合でも短時間で検査を追えることが可能だ。Turbo Suiteはハードウェアを変更せずとも搭載できるプラットフォームとして開発を続けていくという。
 より多くの患者に高速かつ効率的、そして負担も少ない検査を行える、高水準な機能を備えた一台だ。

MAGNETOM Lumina
Turbo Suiteを用いれば、50%を超える検査時間短縮が可能。勿論画質も高解像だ。

超音波診断装置

ACUSON Juniper

  本製品は、同クラスの装置と比較して36%と小型ながらも高度なアプリケーションと高精度の画質を備えた汎用超音波装置で、市場でも非常に好評を博している。
 高画質を支える秘密に、16種類ものプローブとなおかつ5つものアクティブプローブポートを装備している点があげられる。これにより、いろいろな種類の検査をカバーしている。
 アプリケーションとしては、シアウェーブエラストグラフィ アプリケーション「VirtualTouch Quantification」を搭載することにより、肝硬度計測を実現し、肝線維化評価を可能にした。
 さらに騒音面の改善も嬉しい。従来の装置と比較して検査中の騒音を削減し、検者がより検査に集中できる。また同時に、患者さんにとっても検査中はより快適に過ごせるという点も特筆すべきだろう。

ACUSON Juniper

PET/CT

Biograph Vision

 最高クラスの時間・空間分解能を誇るPET/CT。3.2×3.2×20mmのLSOクリスタルを備えたことで、FBP画像再構成において3.7mmの空間分解能を獲得。
 さらに光を効率よく変換する100%カバレッジのシリコンフォトマルの搭載とLSOミニブロックデザインによって、214psという驚異的なTOF時間分解能も実現した。
 綺麗な画像を素早く。この両立をかつてない水準で実現した次世代のPET/CTだ。

Biograph Vision
右がBiograph VisionのLSOクリスタル。この細やかさが最高品質の画像を提供するカギだ。

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