RSNA2018 Now on Report!@高橋大樹先生(国立病院機構仙台医療センター)part1

RSNA2018 Report:RSNA2018 Now on Report!
2018.11.27

RSNA2日目の現地レポートです。

朝起きると窓から一面雪景色が確認できました。この日のシカゴの最高気温は0℃、最低気温は-4℃。日本より確実に寒いです。ダウン等、防寒着を持って来て良かったと心から思いました。超寒いということです。

私は、2日目から学会に参加しています。この日は、主にポスター発表を中心にチェックさせていただきました。チェックしたジャンルは、Neuroradiology、Emergency Radiology、Artifical Intelligence、Vascular/Interventionalです。
Neuroradiologyで一番琴線に引っかかったのはMechanical thrombectomy for acute ischemic strokeの治療適応判断画像診断で、Diamox CTPによるPenumbra評価でした。通常のCTP後、Diamox後のCTPにて通常CTPよりMTT延長、CBF低下領域の拡大、顕著なCBF低下があればその領域はLeptomeningealなどのcollateralからの灌流が不足しているとのことでした。治療適応判断が変化しているMechanical thrombectomy for acute ischemic strokeですが、近年「Time baseからTissue baseへ」という流れが強まってきています。それは最終確認未発症時刻より、あまり時間が経過していない症例(4.5時間以内)においてはCTのみによる治療適応判断画像診断が行われる施設が増加してきましたが、collateralの発達程度は個人差が大きく、よりtissueを評価しなければいけなくなります。従来から行われてきたCTPなどの灌流画像ではcoreとMTT延長領域などによるMismatch評価(Penumbra評価)が行われてきましたが、Penumbra領域のtissue評価が不十分な問題点が存在していました。Diamox CTPはその問題点を解決する可能性があります。Diamoxを使用する問題があり、国内ではそのようなstudyを実施するのは現実的ではありませんが国際学会ならではの希少なstudy報告で興味深く拝見させていただきました。

RSNA会期中は、各社セミナーが開催されます。2日目はNemotoとCanonを梯子しました。朝から夜までよく学び、よく食べ、よく飲む!RSNAを満喫したいと思います。