DI×AI

RSNA2018 Report:
2018.11.26

 DI×AI(Diagnost ic Imag ing×Art ificial Intelligence)は、デジタルテクノロジーを活用しての「画像診断の質と効率の向上」を掲げた日立のAIソリューション構想だ。
 デジタルテクノロジーによるサポートが最も強く求められている画像診断において、画像から病変を「検出」し、その大きさや状態を「解析」、人間による診断の後「レポート作成」を行う三段構えで読影を支援。意思決定を助けワークフローを短縮する。
 特徴的なのはHybrid Learningだ。これはDeep LearningCADなどのRule-based Methodとを組み合わせ、手動でのルール設定によりブラックボックスや大量に必要な教師データといった欠点を補うことで、AIの構造への不安や教師データの集めにくさがある日本国内においてもAIの学習サイクルを円滑化しうるメソッドだ。更に人間が直接教えるため、稀少な症例に対してもAIの活躍が見込める。当面は肺がんや脳疾患、将来的には乳がんや認知症の画像診断にも活用したい考えだという。
 構想では、来年度に単体のソフトウェアという形態で国内リリースの予定。独自開発のものでは初の国産AIソリューションとして、先陣を切ってくれると期待が持たれる。

AIソリューションの展示エリア。デモの他、AIによる病変検出機能をモデルにした間違い探しゲームで、その効果をわかりやすく体感できた。