Digital Diagnost C90

RSNA2018 Report:
2018.11.26

 初展示となるPhilips社製の単純X線撮影装置。ワークフローの効率化により患者の待ち時間を短縮でき、快適さを保ちつつ多くの患者を撮影することができる。最たる特徴としてEleva Tube Headがある。これにはタッチスクリーンとライブカメラが一体化されており、カメラに映る映像をスクリーンで表示することでスムーズな位置決めが可能だ。撮影した画像のサムネイルもここから見られる他、カスタム可能な撮影設定のプリセットもここから操作でき、患者中心のワークフローに適った効率化が図られている。
 またPhilips Bone Suppression ソフトウェアの搭載も大きな特徴と言える。このソフトウェアは胸部撮影画像から骨組織を取り除くことができ、軟部組織を鮮明に見られるようになる。肺結節の検出においては特に有用だ。Philips社は患者中心のヘルスケアをキーワードに掲げている。C90はまさにこれから、そのキーワードを牽引していく製品となるだろう。

Digital Diagnost C90
Eleva Tube Head。どの部位を捉えられているか一目で分かり、位置決めに手間取る必要がない。