GEの新機種、1.5T MRI装置 SIGNA Artist。開口径の広い、ワイドボアタイプのフラッグシップで、最大の特長はノイズの影響の少ないフルデジタルのデータを最大128chまで同時収集可能なTDI(トータル・デジタル・イメージング)を搭載した装置だ。これにより、従来で得られなかった高画質が得られるという。
さらにMRIの新たな高速撮像技術として応用されている、CS(圧縮センシング)も当然可能であり、高画質と撮影の高速性を意のままにしている装置だ。
そして、GEの新機種、3T MRI装置 SIGNA Premier。3Tワイドボアタイプとしては最大のSuperG 80mT/m、200 mT/m/ms Gradientsの性能を誇る研究専用機装置だ。
また画期的な点としては、コイルの大きな進化があげられるだろう。
AIR coilはその代表格で、非常に軽量かつ、フレキシブルに使えるだけでなく、深さ方向への感度に優れるため様々な患者に高画質を提供できるのが大きな利点だ。
48chヘッドコイルも約3cmのスペーサーを着脱可能になり、被験者を選ばず、MR検査がしやすくなったといえる。なおこの48chヘッドコイルおよびSIGNA Premierはプロアメリカンフットボールリーグである、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)との脳へのダメージに関する共同研究に使用されているということも興味深い。