MAGNETOM Vida

RSNA2017 Report:
2017.11.29

 MAGNETOM Vidaはオープンボアを有する新型の3T MRI装置。新しい技術コンセプトであるBioMatrix Technologyを搭載し、受診者の特性によらない、高い再現性をもったハイクオリティな画像の提供を実現。BioMatrix Technologyの主な特徴は3点、「BioMatrix Sensors」「BioMatrix Tuners」「BioMatrix Interfaces」。
 BioMatrix Sensorsは、スパインコイルに内蔵されているセンサーにより、受診者の呼吸情報を認識。呼吸ベルトや呼吸センサーのセッティング、ナビゲーターエコーの設定などは不要で、ワークフロー向上が期待できる。呼吸情報はガントリ付属のタッチパネルに表示される。
 BioMatrix TunersのCoilShimは、ハードウエアユニットがコイルに内蔵されていることで、脂肪抑制が難しい頭頸部でも、よりよい脂肪抑制効果を実現する。また、Slice Adjustはスライスに合わせてチューニングを行うため、Whole Body MRIでも高画質を可能としている。
 BioMatrix Select&Goは、レーザーライトによる位置合わせを不要とし、スキャンしたい部位を選択することで、自動で寝台が撮影位置までガントリ内に入る。操作は、ガントリに搭載されているタッチパネルで行え、検査に必要な情報の確認や、選択も容易であり、従来よりも受診者のそばで操作できる時間が増えるため、受診者にもより安心感のある検査を提供できる。
 また、電動アシスト「eDrive」を備えた着脱式のテーブルにより、女性技師などでも一人でテーブルを動かすことができ、受診者の寝台への移動なども従来より簡便に行うことが可能。


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MAGNETOM Vida


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呼吸センサーつきスパインコイルと、Coilshimつきヘッドネックコイル。


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テーブルのハンドル部分を両手で握ると自動でロックが解除され、eDriveによる電動アシストのもと、テーブルの着脱や移動が容易にできる。


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ガントリ部分のタッチパネル