エキスパートがお届け!!Site of RSNA@堀越浩幸先生(群馬県立がんセンター・放射線診断部)Part2

RSNA2017 Report:エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2017.11.28

 今年のRSNAではregistrationがダウンタウンのホテルでも可能になりました。土曜日にregistrationを済ませレクチャーに直接行こうと思っていたのですが、当日会場で配布されているコングレスバックにはネックストラップが入っておらず、結局ネックストラップをもらうためだけにregistrationの長い列に並ぶことになりました。
 今回RSNA2017 必見演題はコレ! で挙げたセッションがブッキングしており、今まではどちらかを諦めていたのですが、数年前から始まったストリーミングサービスでリアルタイムでも、後からでもレクチャーを視聴可能になりました。以前このサービスは無料だったのですが、今回は有料(150ドル)で前もって申し込んでおきました。RSNAが終わってからもregistrationは可能みたいです。

lakeside center

 今回、E-learning会場のlakeside centerに行くと、明らかに昨年よりPCの台数が少なく(写真)、virtual meetingを申し込んで自分の端末(どのOSでも大丈夫です)で見てくださいオーラを感じました。

 
 ホテルからvirtual meetingを視聴できましたので直接聴けなかったScience Session with Keynote: Breast Imaging (Contrast Enhanced Mammography、CEM)について報告します。
 昨年から多く見かけるようになった CEMですが、デジタル撮影とエネルギーサブトラクションを利用して、造影Mammographyを撮影するという技法です。昨年まではデジタルポスターなどで提示されている症例が少なくまだ研究段階の感が強かったのですが、今回の発表ではどの演題でもContrast Enhanced Mammography が数多く提示されており、急速に普及している感じを受けました。スクリーニングや術前ステージングの精査に利用している演題が多く、これからの乳癌診断に組み込まれる可能性があります。演題、Utility of Contrast Enhanced Digital Mammography for Breast Cancer ScreeningではCEM を長期にわたって利用した研究成果が報告されており、日本での普及が遅れている感じを受け、少し焦っています。