エキスパートがお届け!!Site of RSNA@庄司友和先生(東京慈恵会医科大学附属病院放射線部) Part1

RSNA2017 Report : エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2017.11.28


Physics(CT:New Techniques)セッションを聴講して


 診療放射線技師なら、最新装置も気になるところだが「新しい技術」と聞けばどうしても聴きたくなるのが性であろう。世界が認めた「新しい技術」とは果たしてどんなものなのか?心弾ませて会場に向かった。このセッションではPhoton Counting技術、超高精細CT、位相コントラストに関する演題発表が行われていた。印象としてはどれも最新技術であった。(ただ、同時刻に隣の部屋ではPhysics(CT:Photon Counting and Spectral CT)のセッションも行われており、違う時間帯にしてくれれば・・・と思った。)その中でも、Photon Counting技術の演題が多く、以前、参加したRSNA100回大会では使用経験といった印象であったが、今回は臨床での有効利用について数多く報告されていた。特にImpact of Tube Voltage (kV) Selection on Spectral-Based Coronary
CTA Calcium Plaque Removal for Photon Counting Detector CT (PCD-CT)の演題では、造影剤のコントラスト、スペクトルおよびスペクトルに基づく石灰化プラーク除去の精度に対するkV選択の影響を評価していた。この点に関してはスペクトラルCTでどの程度定量評価が可能になったか非常に気になるユーザーは多い。方法については2種類のCT値(120kVで500および800HU)および3種類の石灰化狭窄(25,50および75%)および2種類カルシウム濃度(400および800mgHA)の異なる組み合わせを有する4mm径の冠動脈ファントムを組み込んだ胸部ファントムを使用していた。

 また線量レベル(CTDIvol:8~32mGy)および4つの管電圧(80~140kV)の各組み合わせについても評価されていた。結果は、同じ線量レベルでは、管電圧は画像ノイズにほとんど影響していなかった。また、より低い管電圧は造影剤に対しより高いCT値をもたらした。更にプラーク除去は、より高濃度の造影剤およびより高密度のカルシウムに対してより良好に実施された。この発表の結論として、管電圧にかかわらず、スペクトル情報を用いた石灰化プラークの除去が可能があり、120および140kVのとき、プラーク除去の精度の実質的な改善がされていた。このことより従来使用していた120kVを用いても、冠状動脈CTAにおける石灰化プラーク除去の高く、より正確な診断を可能にするとの報告であった。今回発表に使用されていた装置は国内ではまだ使用されていないが、既に国内で使用されている装置に対しても応用可能な実験結果と感じた。


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