同社ブースの中でも特に注目のCT装置「Aquilion ONETM/ GENESIS Edition」。米国では初披露目。320列ADCTながらも、64列ADCTよりもコンパクトなボディを実現。さらに、ポイントは主に「PUREViSION Optics」と「FIRST」。
まず、逐次近似再構成技術FIRST により、従来より被ばく量を85.3%までに低減。加えて、再構成時間も短縮しており、一回転のボリュームスキャンで得られた320枚の画像にかかる再構成時間は約3分、さらに、ヘリカルスキャンで撮像した500枚の画像の再構成時間は約6分での処理できる。処理が速いだけでなく、画質もより改善されており、ノイズを低減し細部まで観察しやすくなった。ストリークアーチファクトの低減も実現している。
同社独自のX線光学系技術PUREViSION Opticsは光出力40% 向上を可能とした。DASについては約半分のサイズとすることで、ノイズを28%低減。画質を担保しながらも最適なX線エネルギーを出力、より低線量でも従来通りの画質での撮像ができる。
同社製品はデュアルエネルギーシステムも充実。CT値のカラーマップで造影領域を確認できる「Iodine Map」や、ヨード差分画像「Iodine Map差分画像」の作成も可能。高性能な位置合わせアルゴリズムを有する同社だからこそ実現。
Aquilion ONE/ GENESIS Edition
再構成ユニット「FIRST」
ノイズを低減
Iodine Map