Discovery MI

RSNA2016 Report:
2016.12.02

半導体検出器を搭載した新たなタイプのPET/CT。日本でも今年8月に発売された同製品は、新しく半導体検出器“LightBurst Digital Detector”を搭載することでTOF (Time of flight) 時間分解能を向上させ、解像度を従来の2倍にまで向上させた。これにより、従来のPETではできなかった微小の構造体が描出できるといわれている。またコンプトン散乱リカバリーという新技術の開発により感度、NECRを約20%向上させ、従来の検査時間を1/2にした。また被ばく量も1/2に抑えたところも大きな進化といえる。さらに “Q.Clear“も搭載、ノイズを抑えながら高画質と高定量精度を可能にした。

また搭載されているCTは、Revolution EVOが元になっている。そのため最新逐次近似画像再構成法である“ASiR-V”も使用でき、更なる被ばく低減にも寄与している。

 
SPECTCTP1040962
 
SPECTCTP1040972
SiPM半導体検出器

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Discovery MIの画像。1/2の検査時間なので研究により時間がかけられたり、患者を診ることにも時間がかけられる。またより進んだプロトコールの発展にも多くの時間を割ける。