東芝は、ヘルスケアITソリューションにも大きな進展をみせていた。これは先日発表されたばかりの米国子会社バイタル・イメージズ社によるカロス・ヘルス社(本社:カナダ オンタリオ州)の買収の影響が大きい。カロス社は、ベンダー・ニュートラル・アーカイブ(VNA)で定評があり、複数の医療施設における診断画像や医療情報の連携を支援してきた。
カロス社は他社のものと大きく違う利点を有している。Vitrea Application-Neutral Architectureとよばれるもので、オープンソース技術を使用することにより、メーカが違う場合でもVNAソリューションが可能な点である。これによりより理想的なVNA環境が構築でき、より多くの患者がその恩恵をうけることになる。現在の状況では読者もご存じのように同一メーカ内でのVNAソリューションが圧倒的に多い中なので、Vitrea社のものは次世代VNAと呼ばれている。
またVitrea Imaging Resource Planningと呼ばれる統計解析のシステムではMRIの稼働状況が一目でわかるようになっている。これもVitrea社のVNAなのでメーカ間にしばりがなく、病院内での異なるPACSメーカでも容易につなげられるため、医療コストの削減につながる。
Enterprise Analytics画面 稼働状況が棒グラフで表示されている。
外科手術あとでの紹介患者のデータなども簡単にみられるので、病院経営者には大きなメリットがある。
名前の打ち込みミスなども自動に判断し、修正可能だ。画面はKarlとCarlの違いを見つけた例である。
カロス・ヘルス社ブース
オレア メディカル社ブース いずれも東芝ブースに近接されていた。