CT専用シリンジレスインジェクター。今回のRSNA2016では天井吊り下げ式のものを展示していた。通常日本では床置きタイプを推奨しているが、今回は特別にアピールしていた。
CT motionは、シームレス機能を搭載し、造影剤ボトルをセットし、一方を使い終わったら、自動的にもう一方の造影剤ボトルに切り替わるというものだ。造影剤の節約にもつながり、医療コストや病院経営にも効果を発揮している。国立がんセンター中央病院との共同研究でも、約15%も造影剤の量が下がったというデータもあり、すべての病院でCT motionが入った場合、700億円あるといわれるCT造影剤市場が、600億円まで下がると試算できる。
また、国際標準のCAN Class 4にも対応。同期スタートは言うに及ばず、注入パラメータをCTやCT motionからRISやPACSに転送がいとも簡単にできるのも大きな特長だ。
さらに来年には生食と造影剤をミキシングできるようになるということでCT motionは少しずつ進化を遂げていると言えるだろう。
ケーブルレス設計なので、操作しやすいのも嬉しい。
裏の部分にはヒータが付けられており、造影剤も保温できる。高濃度の造影剤は粘調性の高いものが多く、便利な機能だ。
ulrich medical CEOの Klaus Kiesel氏