Vevo®MD

RSNA2016 Report:
2016.11.28

 世界初の高周波数プローブを有する超音波診断装置。国内では薬事未承認。プローブの周波数帯域は、25~70MHzで、中心周波数は50MHz。従来のプローブは1~18MHzの帯域であることから比較しても、同プローブの周波数が高いことがうかがえる。高周波数により高精細な画像を実現し、解像度は30μmと高い。
 動脈も壁までしっかりと確認可能。さらに、爪先など、今まで観察が難しかった部位にも使用でき、臨床では新生児の血管などに用いることで、新生児手術時に対応できる。従来のプローブでは、全身の約3割の部位にのみ使用できなかったが、本プローブであれば、残りの7割もカバーし、ほぼ全身に適用できる。今後、同装置のソフトのラインアップもさらに増えていくという。

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 もともと、実験マウス用プローブに使用していた技術を利用。手根管内の正中神経などの細かい部位でも、同プローブを用いることで明瞭に描出できる。

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実際の画像。神経がくっきりと描出されている。