SYNAPSE VINCENT

RSNA2016 Report:
2016.11.30

富士フイルムの誇る、三次元画像解析ワークステーション。2008年の発売以来、独自の画像処理技術や幅広い分野の解析技術で、呼吸器、消化器領域でも広く浸透しているのはいうまでもない。またアプリケーションも50近くに拡大され、ますます、充実・発展していっているといえるだろう。
今開発中のアプリケーションがMR膝関節解析である。これは画像認識を応用した最新技術で、特に高齢者に多い、変形性膝関節症の診断・治療をサポートする機能である。

具体的にいうと、MRIのデータから軟骨の欠損や半月板の厚みを自動計算し、定量評価していくものだ。従前は、変形性関節症は主に関節鏡などで診断していたが、MR膝関節解析機能により、非侵襲で診断ができるのは患者には大きな福音だということはいうまでもない。時間的にもボタンを押してから、5分ぐらいと短時間で解析できるのも忙しい臨床現場では嬉しい。
同社は今後は診断はいうにおよばず、再生医療か人工関節かといった治療にもこの機能を生かしたいとしている。

臨床・読影・治療までカバーするSYNAPSE VINCENTは今後もますますバージョンアップを遂げていくことになるだろう。なお本機能は、日本では来年度中には搭載されるということである。

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