【エキスパートがお届け!!Site of RSNA】富田博信先生(埼玉県済生会川口総合病院) Part1

RSNA2016 Report : エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2016.12.01

富田博信先生(埼玉県済生会川口総合病院)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。

機器展示インプレッション

1 CT最新レポ! (前編)
 2016RSNAでは、CTに関しては、新しい技術や、装置のモデルチェンジなどの目新しいものは、無さそうでしたが、興味深かったものを、それぞれのメーカーに関してレポします。(順不同)
 まず、東芝ですが、先の2016ITEMがデビューとなったAquilion ONE GENESIS Editionが展示してあり北米では初お披露目とのことでした。この装置の目玉は実効エネルギーを従来のOneより上げることで被ばく線量の低減に寄与することが大きなメリットとしている。国内にもすでにいくつか設置されており、GENESISの画質、被ばく線量などの特性データ発表が学会などでも多くなると思いますので来年のJRCが楽しみです。
 次にフィリップスですが、2016ITEMでも正式発表された2層検出器CTのアプリケーションの中で仮想単色画像と、従来からの金属アーチファクト低減技術のorthopedic-metal artifact reduction(O-MAR)の併用が可能となり図1のようにその効果の向上が期待される。O-MAR再構成と高keV併用で金属アーチファクト除去法の良いとこ取り?と思える技術でした。スペクトラルCTでは、Dual Energyのプロトコルで撮影しなくてもルーチン撮影でどのケースにも使用でき、臨床においても簡便に使用できアドバンテージは大きいと思います。金属アーチファクト除去処理においては、画質の改善度はかなり向上している印象がありました。今後、再構成による金属アーチファクト除去とどちらがよいか今後学会などの報告が興味深いです。また、同社では、Dual Energy処理に関して、更に簡便にできるように開発をしていくとのことであった。

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図1  処理無し         O-MAR(+)        高keV+O-MAR     



2 CT最新レポ (後編)
 GEでは2013年発表した、256列のRevolution CTの展示がされていたが大きなアップデートは無さそうでした。
シーメンスでは新しい16列 32列CTが展示され名前は「GO」(図2)。
 ステラ検出器(高感度検出器)を搭載し、検出器前面に3Dコリメーターを装備するなど、画質向上に寄与していると思われる。また、また寝台は厚さ4㎜と極薄構造でこちらも画質改善に寄与しているとのこと。再構成コンピューターやコンソール機能はすべてガントリー内に入れ装置単体での設置が可能で、曝射ボタンは手のひらサイズ。装置操作はi-Padのようなタブレットで行うとのこと。ハードとしては、シーメンスのフラッグシップCT(フォース)の技術も一部に採用されていることが印象的であった。

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図2

 さらに、今回の注目点は、最新アプリケーション(syngo.via Frontier)にて、心筋血流予備量比(FFR:fractional flow reserve)が可能となった。これは、多相と1相データのどちらでも解析可能とのこと。共同開発機能があるsyngo.via Frontierにて精度検証もさされていくとのことで、ついに東芝に続き臨床で使用できるようになりそう。今後の臨床応用が非常に楽しみである。また、人体の解剖に似せたVR画像作成も以前は参考出展であったが今回リリースとのことであった。


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シーメンス FFR解析


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仮想?人体解剖3D画像 (頭部動脈瘤)


以上最新CT装置レポでした。
明日は、注目のフォトンカウンティングCTに関して学会レポをアップ予定です。


3 GEに関しての追加情報
 GEのフラッグシップであるRevolutionCTで待望のDual Energy撮影が今後搭載出来るようになるとのこと。名前はGSI Xtream 。”GSI Xtream Workflow makes spectral CT routine”
 Dual Energy撮影時の被ばく、画質、ワークフローの3大課題をクリアすることで、全てのCT検査においてDual Energyでの撮影が可能になる。被ばくに関しては、被写体の大きさに関わらずDose Penaltyをキャンセルできるので安心して撮影できる。また、低keV画像でのノイズやMD画像のテクスチャーも改善されたとのこと。昨年のRSNAでも仮想単色画像は展示されていたが、今年も実際に肝臓の画像の提示があった。確かに55keVでもノイズが少なくコントラストが持ち上がっており、診断能向上が期待できる。Spctral解析をするために必要なデータセットの作成もバックグラウンド処理が出来るようになったので次の検査が来ても大丈夫とのこと。更に、プリセットした画像をそのままPACSなどにコンソールから送ることができるとのこと。また、造影CT検査のみならず、単純CTでもGSI Xtream の恩恵を受けることが期待されており、特に脂肪成分の物質弁別は臨床上有用かもしれない。今後、フォトンカウンティングCTを見据える意味でも、現時点でGSI Xtream のSpctral解析がルーチン化されることは大変意義のあることだと思う。

4 その他 興味深いものレポ
 医用画像(3Dなど)が実際の患者へ投影され、3Dスコープで見るとあたかも患者の内部が見える?画期的なシステムの展示があった。これはWindowsのAllows Transparencyを応用?した方法でしょうか?最近は3DプリンターなどCTやMRIからの画像が臨床に応用され始めているが、これはも手術などでの解剖把握やナビゲーションとして有効かも。

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