EPIQ 7

RSNA2016 Report:
2016.11.28

 腹部領域を含む全身に使用できる同社のプレミアム装置。高性能でありながらコンパクトな外観にくわえ、駆動音(37-41dB)は“図書館にいるような静かさ”を実現している。タブレット型インターフェースで直観的な操作も可能。

 「EPIQ7」

 21.5インチの画面を有する同装置に、今月新しくバージョンアップにより「Evolution 3.0」が搭載され、従来まではできなかったフル画面での高解像度表示(1万画素以上増加)が可能となった。



 上:従来の操作画面
 下:フル表示の操作画面


 エラストグラフィでも新たに追加された機能がある。大きなROI内にカラーマッピング表示でき、リアルタイムに硬さの評価が可能。ばらつきの指標であるIQR/Medで、ROI内の数値のばらつきも確認しながら検査をすすめられる。また、検査後に、取り込んだ画像から複数個所計測をすることも実現した。


 また、Shear waveを用いているエラストグラフィは、様々な要因によりデータが安定しないという問題があったが、Confidence Mapの機能により、データに信頼性があるかどうかをカラーで視覚的に確認できるようになった。日米ともに、今月発売された機能。


 他モダリティ画像とのフュージョン、穿刺針のナビゲーション機能では、肝表面や血管走行を参考にし、自動でのフュージョンが可能。同社のみの機能である。


 プローブには単結晶を採用し、皮下脂肪が多いような受診者の場合でも、高画質で画像を確認できる。C9-2コンベックスプローブは周波数帯域は2~9MHzと、一般的に腹部超音波検査で使用する周波数帯域よりも高いが、高周波数帯域を採用することでまた、高画質を実現。ルーチン検査での使用も十分可能。