【エキスパートがお届け!!Site of RSNA】坂根寛晃先生(広島大学放射線診断科) Part1

RSNA2016 Report:エキスパートがお届け!!Site of RSNA
2016.11.28

坂根寛晃先生(広島大学放射線診断科)からRSNA2016の参加レポートを頂きました。

A Practical Guide to Lung Cancer Screening
 低線量CTを用いた肺がんスクリーニング検診についての教育セッションを聞いてきました。大きな会場がほとんど満席となっており、注目度の高いセッションだったように思います。講義の内容は、肺癌検診の試験の組み方、ACRのLung-RADs のカテゴリー分類の解説や議論点、NLSTで検出された肺癌の典型的・非典型的な所見についてのレビューなどが非常にわかりやすくまとめられていました。セッション終了時には会場から10人以上が次々と質問しており、非常に熱い議論がかわされていました。
 Lung-RADガイドラインの解説の他にも、性別や喫煙歴などを入力して肺癌リスクを推定するカリキュレイターが紹介されており興味深かったです。NLSTで見られた肺癌の非典型的な症例の振り返りや、NELSON試験における肺癌の検出エラー(retrospectiveには見つけられる症例)についての考察は今後の読影にも活かせる内容で、多くの症例画像を見ることができ非常に良い勉強になりました。
 「肺癌検診に関しては多くのガイドラインが発表されているが、どのように考えたらよいですか」という会場からの質問は実に共感でき、発表者の回答をはっきり聞き取れなかったのがとても残念でした。

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