INFINIX 4DCT ANGIO SUITE

RSNA2015 Report:
2015.12.02

 INFINIX 4DCT ANGIO SUITEは血管撮影装置のInfinix Celeve-i INFX-8000Cと320列CTのAquilion ONE Vision Editionを組み合わせたIVR-CT(Angio CTシステム)。
 CT透視でのサポートにより、術中の針位置を随時3Dで把握することができ、血管カテーテル治療の精度を高めている。
 また、320列ならではの新しいワンストロークプロトコルにより、ガントリの移動なしでの4D血管イメージングが可能。これにより手技中にパーフュージョンの画像を撮影することができ、急性期の患者に対しても迅速で正確な画像を得ることができる。
 なお逐次近似応用再構成法である“AIDR 3D”も搭載され、術者や患者への被ばく低減も十二分に考えられた優しい設計となっている。

 

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・Dose Tracking System(DTS)
 体表面の線量をマッピングする線量管理システム。カラーマップによる3D表示で、一目でわかりやすく、検査中も随時計測することができる。
 
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・Color Coded Circulation(CCC)
 同社のAngio機に標準構成されるParametric Imagingに新たな表示法CCCが搭載された。従来は静止画での表示であったため、カラーをよく理解していないと造影剤の流れが把握しづらかった。今回のCCCでは、色情報を細かく変化させ、繰り返し動画表示をすることによって、視覚的・直感的に造影剤の流れる方向を理解できるようにしている。
 
 Angio CTシステムは1992年に登場し、第一号機が愛知県がんセンターに導入されて以来、大学病院、地域中核病院を中心に普及が進んでいる。日本で生まれ、日本の診断と治療に大きく貢献してきた同機は、昨年に続き、RSNA2015の会場でも来場者の大きな注目を集めていた。