SYNAPSE 5

RSNA2015 Report:
2015.12.10

 日本国内で35%のトップシェアを持つ富士フイルムのPACS「SYNAPSE」、最新バージョンである「SYNAPSE 5」で富士フイルムが今回重点を置いたのは「画像表示速度の向上」である。

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 機能の追加や検査画像の増大により、クライアント端末への負担が大きくなり、アプリの動作が遅くなるといった課題に対応するため、ソフトウェアアーキテクチャーを一新した「SYNAPSE 5」を発表。
 「SYNAPSE 5」はクライアント側にアプリを入れず、処理をサーバ側で行い、結果のみをクライアント端末に返すことで、表示と処理の超高速化を図っている。またナローバンド回線であっても高速での処理が可能である。

 HIS端末等のクライアント側はダウンロード不要の「Zero Viewer」が提供され、3rd Party製ソフトやスペックによる性能低下もない。
Zero Viewerは、Zero Foot Printという、画像データやhtmlページ等のアクセス履歴が残らない機能も搭載。万が一PCを紛失した場合にもセキュリティーの配慮がされている。
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 InternetExplorer11とChromeに対応、順次、サポートするプラットフォームを拡大していくという。

 SYNAPSE 5は従来バージョンからのアップグレードで対応できるが、従来のバージョンを継続して使用したいユーザにも対応するため、「Zero Viewer」「SYNAPSE 4.1.5標準ビュー」「EX-V」の3つのWorkstation機能を選択できるよう設計されているのも大きな特長だ。
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