粒子線治療システム

RSNA2015 Report:
2015.12.01

 粒子線を用いるがん治療は、患部を的確に照射できる放射線治療法として注目を集めている。日立は、高い照射精度を実現できるスポット走査方式陽子線治療システムを開発し、さらに、高性能化に向けた研究・開発に取り組んでいる。
 
スポットスキャニング照射技術
 日立は、高い照射精度を実現できるスポットスキャニング照射法を開発した。これは陽子ビームを使い、患部標的に高精度照射するもので、ビーム利用効率がほぼ100%となり、不要被ばくの低減をはかれる画期的な技術だ。
 また、北海道大学の「動体追跡照射技術」と日立の「スポットスキャニング照射技術」を世界で初めて組合わせ、動く腫瘍に精度良く陽子線照射(2014年10月国内薬事承認取得)。
 世界トップクラスのジョンズホプキンスメディスン傘下のジブリーメモリアル病院より共同開発した世界最先端の陽子線治療装置を受注。
日立粒子線治療
北海道大学陽子線治療センター治療室の1/12サイズのモデル