Multitom Rax

RSNA2015 Report:
2015.11.30

X線スキャナ「Multitom Rax」が今回RSNA2015で初のお披露目となった。
日本での薬事は未承認。
2本の天井懸垂のアームに、それぞれX線管とディテクタを取り付けており、
一見すると一般撮影システムに見えるが、製品名に「Multi」と入っていることからも分かる通り、
一般撮影に限らず、多目的での使用が可能な装置である。

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X線による透視画像だけではなく、DSA(Digital Subtraction Angiography)の取得、
立位で体の周囲を回転し撮影することで、コーンビームCTの3D画像が取得できるのも大きな特長だ。
立位で撮影することで、負荷をかけた状態での3D画像を取得することができる。
様々なことができる「Multitom Rax」は、日本のこれまでのX線機器のカテゴリからは離れた、
新しいカテゴリのX線機器と言える。
救急での対応にも有用であり、また他の部屋が使われている場合や
故障している場合などのバックアップとして使用することもできる。
 
アームの関節部分にもシーメンスのこだわりが見える。
リング状で精度が高いジョイントを作ることで、自由に動かしながらもブレない動作を実現している。

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