RSNA2014で初公開された最新の1.5T MRI装置。Clinical Value、Operational Value、Financial Valueの3つを兼ね備えた特徴を持った装置だ。
今回、同社は”COF(コフ)”という開発コンセプトを掲げている。これは前述の「Clinical Value、Operational Value、Financial Value」の頭文字である。臨床的価値を妥協することなく、高い検査効率性と操作性を持ち、ランニングコストの軽減も両立させる、というメッセージである。
MAGNETOM Amira(国内薬事未承認)は、同社の3T MRI 「MAGNETOM Skyra」と1.5T MRI 「MAGNETOM Aera」シリーズのハードウェア特性を継承しており、Tim(Total Imaging Matrix)4Gコイル、ワークフローのあらゆる要素を最適化するDot(Day Optimizing Throughput)エンジンも搭載している。また、静音撮像法”QuietSuite”、下肢全体の非造影MRA撮像を可能とする”QISS”などのアプリケーションは本装置でも使用できる。
静音撮像法”QuietSuite”の音を体験できるブースは多くの来場者が集まっていた
さらにOperational Valueの点では、保守契約料を検査数に連動して設定することで保守管理の負担と費用負担を抑えている。Financial Valueの点では、ヘリウムの気化状態モニタリングして液化循環させるためのコンプレッサーを必要に応じて自動停止させる機能、液化ヘリウムの補充が不要なゼロボイルオフ機構を搭載したことで、ランニングコスト約30%(当社比)低減を可能としている。