SIGNA Pioneer

RSNA2014 Report:
2014.12.03

RSNA2014では”SIGNA Returns”をテーマに、SIGNAブランド3機種を新たに発表したGE。3.0T MRI SIGNA Pioneerは日本のGEヘルスケア・ジャパンが開発し、グローバル展開をしている最新機種である(FDAおよび日本薬事未承認)。
 
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ハードウェアの開発においては、高齢者にやさしく、省スペース・省エネという、日本ならではのこだわりが随所に凝らされている。寝台は最低高50cmまで下げられ、寝台の可動幅が従来機種より13cm広がっており、被検者と技師の負担を軽減。ボア径は70cmで、LED照明が組み込まれており圧迫感を感じさせないようにボア内を明るく照らしている。また、設置スペースは最低29平米。シングルキャビネットを採用して機械室もコンパクト化を図っており、同社の従来1.5T MRIと比較してもより省スペース化を実現。また、省エネにも配慮され、消費電力は従来3.0T MRIと比較して約50%減。
 
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寝台の可動幅が従来機種より13cm広がっている
 
また、SIGNA PioneerにはMAGiC(Magnetic Resonance iMage Compilation)と呼ばれる革新的なアプリケーションが搭載されている。これは例えるならばマルチフォーカスカメラのように、1回の検査で6つのシーケンスの画像を後から画像処理で得ることができる機能。頭部検査ではT1WI、T2WI、STIR、T1FLAIR、T2FLAIR、プロトン密度強調、の6つのシーケンスを1回の撮像で作り出すことができるため、従来15分程度の検査が約5分にで完了することになり、検査時間の大幅な短縮が可能となる。
 
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アプリケーション側で後から画像のTI、TE、TRの延長・短縮を、ウインドウ処理のようにマウス操作で自在に調整でき、調整した画像からプロトコールを逆に設定することも可能である。
 
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