CT心筋血流解析/ziostation2

RSNA2014 Report:
2014.12.01

RSNA2014では、ziostation2の最新バージョンのプレリリース版(Version 2.4)が展示されていた。本バージョンでは、任意の骨をワンクリックして関節部分を自動で分離して抽出する「アイソレーター」、肝臓など形状が変化する臓器なども正確に位置合わせする「非剛体レジストレーション」といった標準機能の精度が向上している。
 
CT心筋解析機能は、心筋パフュージョンCTの解析をサポートするアプリケーション。核医学検査とCTの重ねあわせによる解析では、異なる検査であることに由来する重ね合わせの手間があったが、CTによる心筋血流解析は、CTのみの1回の検査で、冠動脈の形態情報と虚血状態の機能情報という2つの情報を得られ、定量化できるということで注目を集めている。
 
負荷時・安静時の同位相の心筋データから左室心筋と冠動脈を自動抽出し、左室心筋血流をTransmural Perfusion Ratioとして評価することができる。任意のROIを設定して、その部位の時間およびCT値の変化をグラフ表示させ、虚血の程度を評価することもできる。
 
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CT心筋血流解析
 

同時に撮影されたCTの冠動脈データをFusionし、心臓のボリューム像にカラーマップを重ねあわせて虚血心筋 の責任血管をわかりやすく表示することができる。負荷時・安静時の解析結果も同時表示することができる。
 

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心臓ボリューム像とカラーマップの重ねあわせ