Discovery PET/CT 710および610に搭載される新しい逐次近似画像再構成法。
RSNA2013初公開となる(薬事未承認)。
これまで、PETは癌のステージ判定といった診断での活用が中心であったが、現在ではPETは、治療薬の効果判定や治験など、治療面での活用に重きを置かれるようになってきている。PET画像のstandardized uptake value(SUV)値の信頼性が重要な意義を持つが、SUV値は撮影条件などでばらつきが生じることがあった。しかし、正確なSUV値を計測するために繰り返し逐次近似画像再構成を行うと、画像の劣化が起きるという課題があった。
Q.Clearは、逐次近似画像再構成の繰り返しで、SN比の良い画像と正確なSUV値の計測を組み合わせ、トレードオフの関係となっていた画質と定量性を両立させたアルゴリズムである。
例えば通常のPET画像ならぼやけて見えない隣り合った集積も、Q.Clearであれば明瞭に診ることができる。