Computed DWI(cDWI)機能を用いることにより、b値=500と1,000のような異なる2つ以上のb値の画像から、仮想的にb値=2,000などの画像を算出でき、任意のb値の拡散強調画像を作成することが可能である。実際の撮像時にb値を高く設定した場合、ノイズの影響により診断能が低下する場合がある。同システムの解析・構築方法による仮想的なb値の画像構築はノイズの影響が少なく、容易に作成が可能なため、診断能の向上に寄与する。
またDWI解析は複数の拡散強調像からADC mapを作成することが可能であり、腫瘍の性状評価や化学療法の効果判定などに有用である。セグメンテーションツールによって3次元的に抽出された組織のヒストグラムが表示可能であり、尖度や歪度が自動計算される。これによりADC値のヒストグラム推移を数値評価することが可能となる。