東芝メディカルシステムズ

RSNA2011公式WEBサイトブースマップ South Building – Hall A : 5634

超音波

Aplioシリーズ(東芝メディカルシステムズ社製超音波診断装置)

 RSNA2011東芝ブースでは、18台もの超音波診断装置が展示されていた。
 この中でも新しいラインナップが、Aplio 500、Aplio 400、Aplio 300の3機種である。
Aplio 500
Aplio 400
Aplio 300
 中でもAplio 500に搭載されているFly Thru機能は画期的で注目を浴びている。超音波による仮想内視鏡表示を可能としており、消化管や胆管、尿路、子宮など、また大動脈や腎動脈、管内血管などの血管系の診断や治療へ応用が期待されている。
 Smart FusionではCT画像と超音波画像をフュージョンさせることで位置情報がより正確になり、治療のサポートへの活用が期待できる。Aplio 500に搭載。
 その他Aplio 400、Aplio 300でも新画像エンジン「High Density Beamforming」によって高精細な画像を実現。さらにエルゴノミクスコンセプトを進化させたiStyle +により、使い勝手も向上している。
Aplio 500、Aplio 400、Aplio 300は、2011年度グッドデザイン賞を受賞した。

CT

Aquilionシリーズ(東芝メディカルシステムズ社製CT)

CTはAquilion ONE、Aquilion PRIME、Aquilion/CXLの3機種を展示。CTはAquilion ONE以外の2機種は、米国初展示となる。Aquilion PRIMEは78cmのワイドボアを採用。Dual Energyも標準搭載。

Aquilionシリーズは、いずれも逐次近似再構成法を応用したAIDR 3Dを標準搭載。これにより画像ノイズを最大50%低減することで最大75%の被曝低減を可能とする。AIDR 3Dはすべての部位のどのような検査にも適用できるため、ルーチンの検査から低線量化を実現できる。

AIDR 3DによるUltra Low Dose撮影はルーチン以外にも、胸部やCT Colonographyなど、あらゆる部位で低被ばくかつ高精細な画像を提供する。

これまでに発売されているAquilion ONE、Aquilion PRIME、Aquilion/CXLには、AIDR 3Dを無償でアップグレードするという。

またDual Energyについて、Aquilion ONEではVolume Dual Energy、Aquilion PRIMEではHelical Dual Energy撮影となる。135kV撮影と80kV撮影の画像をブレンド・フュージョンしたり、サブトラクションしたりすることによって、1度の撮影で複数の診断に有用な画像を得ることができる。

Aquilion ONEにおいて、最適なタイミングで撮影するためのハンディボタンも展示。国内ではCT室内での操作が禁止されているため販売されていないが、米国・欧州では活用されているという。

X線

Infinix Celeve-i(東芝メディカルシステムズ社製X線)

X線アンギオシステム。マルチアクセスのCアームとバイプレーン、チルト寝台を組み合わせ全身の各部位に対応できるユニバーサルタイプ。今回、56インチの大型モニタとの組み合わせで展示。モニタの分割表示はユーザが変更できる。大型モニタの上には2台の小型モニタも設置し、万が一大型モニタの表示に不具合があった場合にも対応可能となっている。
 

 

 
今回、被曝低減ための技術を多数紹介している。Glid Pulse Fluoroによりパルス送信を細かく設定できるようにし、余分な被曝を抑えることができる。また、Virtual Colimationにより静止画よりX線の曝射範囲を設定し、大幅な被曝低減を実現する。さらにSpotFluoro機能(W.I.P)によって動画透視の必要な部分を絞り込み、その部分にのみX線を曝射することで大幅な被ばく低減が可能だという。
 

MRI

Vantage Titanシリーズ(東芝メディカルシステムズ社製MRI)

MRIではVantage Titan 3Tと、New Vantage Titan 1.5T(W.I.P)が展示されている。

Vantage Titan 3Tは米国に先駆け日本で販売され、現在国内で8施設で稼働中であり、来春頃までにさらに10施設程度導入の予定があるという。米国でも2011年9月にFDAを取得し現在1号機が稼働中、欧州でも1号機据付中である。

ハード面での特長は71cmのワイドなボア。Multi-phase Transmissionの搭載によって、腹部も安定して高画質を得ることができる。また、従来3Tでは難しいと言われていた乳腺領域でも、Multi-phase Transmissionと脂肪抑制技術を組み合わせることで高分解能撮像が可能となった。

従来のデザインを変更した新しいVantage Titan 1.5T(W.I.P)は、デザインが好評な同シリーズのデザインをさらに一新。患者情報の自動読み込みや自動位置決め機能などを製品化に向けて進めており、ワークフローの改善、画像処理の短縮を目指している。海外で多い小児の撮像に対応できるよう、フレキシブルコイルも開発中であるとのこと。