ボストン・サイエンティフィック、新規薬剤溶出型ステント「タクサス エレメント」を発売 ~ステント素材に世界初のプラチナクロムを採用~

2011.10.05

 ボストン・サイエンティフィック ジャパン(株)は、世界で初めてステント素材にプラチナ合金を採用した新たな薬剤溶出型ステント「タクサス エレメント」を発売した。販売開始は10月3日。

 ボストン・サイエンティフィックは、冠動脈疾患治療における冠動脈ステント留置術の治療精度を向上させるために、「タクサス エレメント」ステントシステムに冠動脈ステント用としては初めてとなる堂社開発のプラチナ合金を採用し、さらに、新たなステントデザインを開発した。

 これまでは、ステント材質に316ステンレススチールやコバルトクロム等の工業用の金属材質を医療用に転用していましたが、ボストン・サイエンティフィックは更なる視認性の向上と、ステントに必要とされる強さと柔軟性の両方の特長を兼ね備えたステントを求めて、金属材質から開発をすることに挑んだ。「タクサス エレメント」ステントシステムは、新開発のプラチナ合金と、密でヘリカルな新しいステントデザインを特長とし、その組み合わせにより、より高い拡張力と血管への追従性を発揮する。ステントの厚さは0.0032インチ(0.081mm)と現在市場に出ている製品の中で最も薄い水準を実現しているものの、密度の高いプラチナを金属材質として採用していることからX線下での視認性が向上している。 そして新しく採用されたステントデザインによって均一な病変部の被覆と薬剤送達が期待される。さらに新しく採用された先進的なデリバリーシステムにより、困難な病変部にも正確にステントを送達することができる。

 「タクサス エレメント」ステントシステムは、薬剤に世界で実績あるパクリタキセルを採用している。また、血管径2.50mmから3.50mm、長さ12mmから32mmまでの広範囲な18バリエーションを備え、豊富な選択肢を医師および患者さんに提供する。

■医療機器承認番号: 22300BZX00378000
■販売名: タクサス エレメント ステントシステム
■償還価格: \345,000

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