島津製作所、大阪大学と若手研究者・技術者の選抜教育を開始 博士課程に社員を派遣、グローバル人材への成長を支援

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島津製作所は2021年4月から大阪大学と共同で、博士課程での若手技術者・研究者の育成を目的とした「REACHラボプロジェクト」を開始した。当社は、本プロジェクトを通じて2025年度までに5カ年にわたり、社内公募した社員を複数の研究科に派遣していく。

当社の戦略的な人材育成を目指す本プロジェクトでは、30歳前後の技術者・研究者の博士号取得を支援することで、対象社員および当社にとっての「新たな専門性の獲得」「国内外の人脈構築」につなげる。対象社員は大学院入試を経て、大阪大学に開設する「REACHラボ」に2~3年在籍して博士号取得を目指す。教育派遣扱いとなり、入学金・授業料などの学費は当社が負担。在学中は島津製作所の事業に関わる研究に指導教員らとともに取り組み、学位取得後は社内に戻って研究成果の事業化・社会実装に従事する。

近年、急速な技術革新や市場の変化により、生涯にわたって就労と教育の循環を繰り返す「リカレント教育」や職務で新たに必要なスキルを獲得する「リスキリング」が注目されている。島津製作所でも新卒入社時点で修士号を持つ技術者・研究者は多いものの、海外の研究者・研究機関との共同研究・協業の主導には、博士レベルの研究遂行能力が求められる。意欲ある若手社員のためにも、多様化する技術・研究に対峙する事業部・社内研究所のためにも、新たな人材育成の枠組みが不可欠になってきた。

島津製作所は2015年に大阪大学と共同研究講座を開設し、2019年からは「大阪大学・島津分析イノベーション協働研究所」に発展させて、マルチオミックス分野の研究・協業を進めてきた。「REACHラボ」は長年にわたる両者の信頼関係から生まれた。初年度の2021年度はトライアルとして1名を薬学研究科の博士課程に派遣する。4月から当社研究開発の重要テーマである「核酸医薬品の分析」について研究している。

「REACHラボプロジェクト」では、人文系も含んだ多様な研究テーマでの人材育成を検討していく。一人の人が多様な知見と経験を持つ「個人内多様性」(イントラ・パーソナルダイバーシティー)獲得を支援し、イノベーション人材の育成を図る。ここで学んだ当社社員が、新技術・製品の事業化・社会実装をリードして、「科学技術で社会に貢献する」ことを期待している。

  • ※REACH =Recurrent & Re-skilling Academia and Industry Collaboration for Higher Education
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