GEヘルスケア・ジャパンが高性能ポケットサイズ超音波診断装置「Vscan AirTM」を発表

2021.06.09

スマホと連携することで今度はプローブのみの販売

GEヘルスケア・ジャパン株式会社(以下GEヘルスケア)は、6月1日(火)に「ポケットエコーVscan AirTM(ヴィースキャン エアー) 新製品記者発表会」を都内(渋谷区神宮前・WITH HARAJUKU HALL)で開催した(オンラインでも同時開催)。

まず、多田荘一郎氏(GEヘルスケア代表取締役社長兼CEO)が登壇し、同社は「プレシジョン・ヘルス(個別化医療)」をミッションとし、高齢化の加速する日本で医療従事者の様々なニーズに応え、医療資源を有効に効率よく活用する取り組みを進めてきたと説明した。その取り組みの一環として、コンパクトで軽量、機動性に優れて、色々な部位をすぐに診断できるポケットエコーを市場に先駆けて開発し、2010年には世界初のカラーフローモード搭載ポケットサイズ超音波診断装置「Vscan」シリーズを国内で初上市したと述べた。Vscan シリーズは、2020年までの10年で、国内累計約8,000台の納入実績を収めたと語り、さまざまな医療現場で、幅広い医療従事者によって様々なシーンで活用されていると自信をのぞかせた。

多田荘一郎氏

続いて、阿木 宣親氏 (GEヘルスケア超音波本部Primary Care部長)は、「国内外の多くの医療従事者の意見や要望などを取り入れ、さらなる画質の向上や、完全ワイヤレス化、防塵・防水など堅牢性の強化などによって、大幅に進化し、より実践的に使える新製品に仕上がった。新製品は本体サイズ:高さ131×幅64×奥行31mm、重量205gと超コンパクトで、Vscanシリーズ初となる、深部感度にすぐれた〈コンベックス〉と、表在検査も高分解能で実現できる〈12MHzリニア〉の2つを搭載したデュアルプローブ。素早く手軽にさまざまな部位のスキャンが可能になり、本体機能とプローブを一体化させたことにより、専用のVscan AirTMアプリをダウンロードすれば、スキャンした画像の表示や操作は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末1)で行える。Vscan AirTMとモバイル端末の接続はWi-FiとBluetoothによる完全ワイヤレス方式。さらにQi規格ワイヤレス充電方式により置くだけで充電できる。また、MIL-STD-810G(米国国防総省の制定規格)に準拠した落下試験を実施し、IP67の防塵・防水規格もクリアしており、様々な医療現場で安全性を保ちながらアクティブに使える」と語った。

阿木宣親氏

佐々木淳氏(医療法人社団悠翔会理事長・診療部長)が登壇し、「ポケットエコーで変わる在宅・訪問診療」と題して講演を行った。2006年に最初の在宅医療クリニックを開設。以来、首都圏を中心にチームで訪問診療などを行う佐々木氏は、超高齢化の進行により、高齢化率は現在の28%から近い将来40%になると述べ、増加の一途をたどる救急要請の主な要因は後期高齢者の救急搬送であるとし、在宅医療で自宅での継続的・計画的な健康管理が行われるなどすれば救急搬送数を減らすことができるなどと述べた。日々の疾病管理に加え、急変時の対応にもエコーがあれば在宅診断率90%以上と、ポケットエコーの有用性をプライマリケア領域の「新しい聴診器」として力説するとともに、在宅医療はポケットエコーが変えると締めくくった。

佐々木淳氏

最後にオンラインで、亀田 徹氏(自治医科大学臨床検査医学講師、救急医学講座〈兼任〉)が「コロナ禍における最新テクノロジーを用いた遠隔超音波システム」と題して講演を行い、医療資源の偏在やコロナ禍による通常医療への影響が背景となり、遠隔医療・オンライン診療への期待が一層高まっていると述べた。超音波装置の小型化による病院外で使用については、情報通信技術の向上に伴う遠隔超音波医療により、不慣れな検者にも医師が画像を見ながら口頭指導ができると解説。「遠隔超音波システムwith Vscan AirTM」と称して「在宅エコーを始める予定の看護師と超音波指導医」との設定で、会場と大学をつないで遠隔超音波デモンストレーションを行った。

亀田 徹氏

休憩後、「“医療が患者さんに近づく”超音波診断とは」と題したパネルディスカッションで、冒頭、ゲストの堀ちえみ氏(タレント)が闘病経験での超音波診断の有難さなどを語った後、多田氏、阿木氏、佐々木氏、亀田氏によるディスカッションが行われ、高性能のVscan AirTMによって革新的に高まる超音波診断で、医療が患者さんにより近づくと締めくくった。

堀ちえみ氏

なお、同製品の販売概要は下記のとおり。

・販売名称: 汎用超音波画像診断装置 Vscan Air
・メーカー希望小売価格: 798,000円 (税込 877,800円)
・受注開始時期: 2021年7月初旬(予定)

¹⁾ 適応モバイル端末には仕様上の必須要件がある。問い合わせはGEヘルスケアへ。

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