島津製作所、蛍光X線分析装置「EDX-LE Plus」を日本発売

2021.06.01

島津製作所は、6月1日にエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-LE Plus」を日本国内で発売した。本製品はRoHS指令1)およびELV指令2⁾で特定有害物質として指定されているカドミニウムや鉛、水銀などを高感度・高精度・短時間で測定できることから、RoHS/ELVスクリーニング検査に最適である。2017年から中国に、翌2018年からは韓国や東南アジアなどに輸出してきた。様々な顧客の需要に対応すべく、日本国内での販売も開始した。

エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)は、試料にX線を照射して発生する蛍光X線のエネルギー(波長)や強度を解析することにより、試料を構成する元素の種類や含有量を調べられる。非破壊で短時間に分析できることから、RoHS/ELV指令に対応する電子機器・自動車メーカーおよびサプライヤーなどが原材料の受け入れ・完成品出荷時の検査など品質管理のほか、各種部品の品質保証に利用可能だ。また、一般の材料組成や不純物分析としても有効です。

「EDX-LE Plus」は、「高感度・高精度・短時間の測定」「専用ソフトによる簡単操作」「大型試料に対応」といった特長を有している。最近は5G(第5世代高速通信規格)関連製品の検査需要が拡大しており、海外での累計販売数は650台を超すヒット製品になっている。かねてより顧客からは「日本国内のマザー工場と海外工場で同じ分析装置を使うことで、品質管理の基準を統一したい」といった要望があたとのこと。

さらに、新型コロナウイルスの感染拡大によって、グローバルなサプライチェーンを見直して、国内の生産拠点に再投資する動きが出てきた。アジアの工場でお使いいただいていた本製品について日本国内での購入を希望する声にお応えして、海外専用製品である「EDX-LE Plus」の日本国内販売を急きょ決定した。

1) 電機・電子機器に含まれる有害な化学物質の使用を制限する欧州連合(EU)の指令
2) 環境への負荷軽減を目的にした、使用済み自動車に関する欧州連合(EU)の指令

エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-LE Plus」の特長
高感度・高精度・短時間の測定
電子冷却方式でメンテナンスフリーのシリコンドリフト検出器を搭載しており、従来機と比べて高い感度と精度につながっている。通常、EDXの測定時間は感度に依存するため、金属試料の測定は従来比で約3分の1に短縮できた。

分析初心者にも簡単な優れた操作性
装置を起動すると、「装置チェック」画面に切り替わり、装置状態を自動判断して、正常であれば「分析準備」画面までナビゲートしてくれる。「開始」ボタンをクリックするだけで対象材質に適した条件をソフトウエアが自動で選択される。測定終了後には対象元素の定量値とOK/NGというRoHS指令に沿った判定結果が表示される。RoHS指令の対象元素の検量線があらかじめ内蔵されており、検量線の作成業務は不要だ。

 様々な形態・大きさに対応できる大型試料室
コンパクトな設置面積・筐体でありながら、幅370mm×奥行320mm×高さ155mmまでの大きな試料をセットできる試料室を内蔵している。

 

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