キヤノン、ハンドル付きで可搬性に優れ、カセッテトレイに収納可能 医療用X線デジタル撮影装置“CXDI-501C/501G”を発売

2011.09.15
CXDI-501C
キヤノンは、DR(Digital Radiography)方式(X線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化する方式)のX線デジタル撮影装置の新製品として、軽量薄型モデルの“デジタルラジオグラフィ CXDI-501C/501G”2機種を10月14日より発売する。 

・デジタルラジオグラフィ CXDI-501C
2,000万円(税別) (発売日:2011年10月14日)
・デジタルラジオグラフィ CXDI-501G
1,900万円(税別)(発売日:2011年10月14日)

新製品は、軽量薄型「CXDI-55C/55G」(2009年7月発売)の後継機種で、さらなる小型軽量化と高性能化を実現したモデル。従来機種で好評だったハンドル付のデザインを継承し、持ち運びやすさとカセッテトレイに収納可能なコンパクトサイズを両立することで、X線撮影室だけでなく、病院内のベッドサイドや手術室など幅広い場面で撮影が行える。
・可搬性に優れたハンドル付きモデル
ハンドル付きのため持ち運びがしやすく、撮影台から取り外して手・足・肘・膝などの撮影や、一般病室など患者のいる場所へ移動しての撮影に威力を発揮する。本体質量は約3.1kgと、従来機種に比べ約9%の軽量化を実現。
・カセッテトレイに収納でき、既存のアナログ用設備の活用が可能
従来機種に比べ本体体積を約16%小型化し、カセッテトレイに収納可能な460(幅)×424(奥行き)×15(厚さ)mmを実現した。そのため、既存のアナログ撮影用設備を大幅に変更することなく使用することができ、設備投資を抑えることが可能。
・より高画質な診断画像を、スピーディーに連続撮影
独自開発したピクセルピッチ125µm(マイクロメートル)のX線平面センサーを搭載しており、従来機種に比べ約1.6倍の約950万画素という高画質・高精細な診断画像を得ることができる。また、撮影の間隔を従来機種に比べ大幅に短縮化し、複数の部位を連続して撮影する際など、スピーディに撮影ができ、業務の効率化に貢献する。

医療用X線撮影装置の市場動向
画像処理や通信などのデジタル技術が急激な進歩を遂げる中、正確で迅速な対応が求められる医療機関においては、患者の医療データを効率的に一元管理することができる電子カルテや、ネットワークを介した遠隔診断システムの導入など、さまざまな分野においてデジタル化が進んでいる。
X線撮影装置においてもその傾向は顕著で、アナログ方式が年々縮小する一方で、デジタル方式が伸長。デジタル方式の中では CR(Computed Radiography)方式が大きな割合を占めているが、近年、DR(Digital Radiography)方式の割合が増えている。従来のフィルム方式やCR方式と比較し、DR方式は圧倒的にスピードが速いため、今後はデジタル化、その中でもDR化が加速度的に進むと予測している(同社調べ)。
CR方式はX線画像を一旦蓄積記録が可能な蛍光体プレートに読み込んでから、スキャナで蛍光体プレート上の画像を読み出すシステム。一方、DR方式はX線を蛍光体部分で可視光に変え、その光を大型平面センサーで直接ピックアップして画像化するため、画像表示が即時に可能となる。

●お問い合わせ
キヤノンマーケティングジャパン株式会社医療機器営業本部医療機器販売推進課
TEL:03-3740-3354(直通)
URL:http://cweb.canon.jp/newsrelease/2011-09/pr-cxdi501c.html